2012年01月24日

仮名で見分ける活字ガイド


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アイデア編集部編『もじのみほん 仮名で見分けるフォントガイド』誠文堂新光社を買いました。
とても良い本ですが、これに載っているのは現在発売されているデジタルフォントだけで、金属活字や写植は調べられません。

ボクが作った「仮名で見分ける活字ガイド」のPDFをアップします。
主な本文用の金属活字、写植などの特徴的なひらがなをまとめたものです。
金属活字のひらがなは原寸で載せています。
これは「組版道場」で配布している資料です。

〈追記2012/01/25〉
下記のPDFデータを修正(「*」印を「晃文堂系」と訂正)しました。

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2012年01月12日

第23回蒼溟書展


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2012年2月7日(火)〜12日(日)
好文画廊(東京都美術館が工事中のため)

なお、ボクは出品していません。
ポスターなどを拵えただけです。
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2012年01月01日

恭賀新年


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ことしはどうしても「おめでとう」と書く気持ちにならず、「無事」というハンコをつくって捺しました。
どうぞみなさま、今年一年無事でありますように。

壬辰正月 圖南・大熊肇
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2011年12月26日

字体変遷字典 【刀】刈切分刊


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【刈】「刈」「苅」「乂」は異体字。もともとは「乂」でそれに「刀(刂)」がついて「刈」となり、さらに「艸」がついて「苅」になったようだ。「乂」が「ヌ」になる場合が多い。
【切】偏は説文篆文では「七」。干禄字書ではなぜか「土」。九経字様では「七」。通用体では「十」が多い。これは干禄字書では〈通〉、九経字様では〈訛〉とされている。漱石は「土」「七」の両方を書いている。
【分】この字の「刀」は南北朝期あたりに書き順と字体が変わる。草書の書き方の影響を行書、楷書が受けたのだろうか。その字体は干禄字書で〈通〉とされている。この字は文字通り分けるのだから、本来、上部の屋根がくっついてはいけない。くっつく字体は江戸に現れる。そのいけない字体を漱石が踏襲しているが、同時に草書の字体も使っている。
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干支のはなし(居酒屋トークのまとめ)


先日、居酒屋で常連さんとしゃべっていて、年賀状のはなしがふくらんで干支のはなしになって、「いまのはなし、ブログにまとめてくれ」といわれたので書きます。
このブログの読者には釈迦に説法でしょうけど。

干支というのは十干と十二支の組み合わせのことです。
十干は「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」の10種です。
十二支は「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥」の12種類です。
十干と十二支を「甲子」「乙丑」「丙寅」……という風に順番に組み合わせると60通りあります。
もともとは「甲子の日」「乙丑の日」「丙寅の日」……という風に60日間の日を数えていたようです。
日を干支で数えるのは殷代からずっと続いていて今日まで1日もずれていないそうです。
殷代は十干の10日を「旬」といっていました。
1ヶ月を「旬」で区切ると「上旬」「中旬」「下旬」。
「旬のもの」なんていい方もありますね。

干支を年にあてはめて60年を数えるのは前漢の頃にはじまったようです。
61年目には元の干支にもどります。これを還暦といいます。
2011年は「辛卯」で、2012年は「壬辰」にあたります。
「甲子園球場」は「甲子」の年にできたのですね。
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ボクの名前は「肇」でいいですよ


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ボクの名刺はこんなのなんですが、これを見て郵便に一所懸命「」と書いて送ってくださる方がいらっしゃいます。
ごめんなさい。ふつうに「肇」でいいです。

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金文にはもともと「肇」「肈」の両方の系統があるようです。
金文には「聿」のないものや「攴」や「戈」のないものもあります。
説文解字には「攴」部に「肇」が、「戈」部に「肈」が載っています。
康煕字典では「聿」部に「肇」「肈」の両方がまとめられています。
「攴」は隷変で「攵」になる。「攵」はさらに(誤って?)略されて「又」になることがあります。また、「戸」を「石」のように書くこともあります。
干禄字書も五経文字も「肈」を〈正〉としています。
干禄字書は上部を「石+又」としたものを〈通〉としています。
五経文字は「肇」を〈訛〉としています。

以上をまとめると
1)金文〜隷書までは「肇」「肈」の両方の字体が共存していた。
2)南北朝期〜清まで「肈」が優勢。
3)唐代の正字は「肈」を正字とした。
4)康煕字典では「肇」が親字で「肈」を同字として「聿」部にまとめられている。
5)日本では使用例がほとんどなく、明治以降「肇」の字体が使われる。これは日本書紀に「肇國」という語があるためらしい。

ここまで書いたところでHNGに「肇」の使用例を発見(『教行信証』)。

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2011年12月18日

字体変遷字典 【凵】凶凹出凸函【刀】刀刃


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【凹】ほとんどの書道字典には不掲載だが、唯一『五體字類』第三版に「懐素」が掲載されている。
【出】「山」が2つと解する字体は南北朝期に出現するが、この字体は九経字様では「訛」としている。『陸軍幼年学校用字便覧』では「山」の下に「々」を配する字体が掲載されているが、実際の使用例は未見。「山」の下に点を2つ書く例は近世の文書に使用例がある。
【凸】ほとんどの書道字典には不掲載だが、唯一『五體字類』第三版に「宋人」の書として1例掲載されているが、出典が確定できないので本書には載せなかった。
【函】説文篆文には2種の字体がある。1つは「マ+囗+¥」、もう1つは「肉+今」の字体。「マ+囗+¥」と「函」は字体が一致しない。白川静説では「マ+囗+¥」と「函」は元々は別字で、発音が同じために混用されたとする。「肉+今」に合致する字はみつけられない。日本の人名用漢字の字体は康煕字典に由来し、現代中国の字体は唐代の楷書に由来するようだ。
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2011年12月07日

号数サイズの変遷とルビ


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日本の号数活字のサイズです。
なぜか四号の半分のサイズがありません。

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アメリカンポイントが決まったのが1886年ですから、美華書館の活字をアメリカンポイントで換算するのはあまり意味がないとおもいます。
美華書館から輸入した号数活字は日本でサイズを整えられました。
昭和2年に、築地活版の宮崎榮太郎がはじめて築地活版の号数活字をアメリカンポイント換算で何ポイントになるか発表します(板倉雅宣『号数活字サイズの謎』Vinette 12 朗文堂より孫引き)。
縦の列は倍数関係がありますが、横は大きさの関係に誤差があります。その誤差をJISが修正したのは昭和37年のことです。


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美華書館のサイズと日本で整えられたサイズの比較です。
美華書館では一号から五号が本文用、六号がルビ専用だったのだとおもいます。

〈日本での変更点〉
1)五号よりも小さい活字(三号の半分)をつくり六号とした。
2)美華書館の六号を七号に名称変更した。
3)六号の活字のルビ用に八号をつくった。
4)二号の2倍のサイズの活字をつくり、初号とした。
5)四号の2倍の大きさになるように一号を大きくした。

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日本の旧サイズと昭和37年のJISサイズの比較です。
まあ、誤差の範囲の微調整ですね。

真ん中の列を1とすると左の列は1.25、右の列は0.75です。
五号を基準に左右の列を見ると、
左側の四号は、1.25倍、一号は2.5倍
右側の六号は、0.75倍、三号は1.5倍

七号をルビ専用とすると、七号は
初号の8分の1
一号の5分の1
二号の4分の1
三号の3分の1
四号の2.5分の1
五号の2分の1
になります。

4号の半分のサイズがないのは、ルビとしては大きすぎるからだろうとおもいます。
現在の組版でも12ポイント以上の本文に6ポイント以上のルビを使うと大きすぎるので、2分よりも小さなルビを使いますよね。

四号に七号のルビを使った組版では、2字の熟語に5字のルビがぴったり入ります。
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2011年11月26日

取調べの可視化を求める市民集会「なぜ、無実の人が『自白』をしてしまうのか」


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【転載】

拡散希望! 弁護士会館のクレオは400人入る会場。布川事件冤罪被害者の桜井さんや、心理学の面から自白を研究する高木光太郎さんが登場します。

http://www.amnesty.or.jp/modules/piCal/index.php?action=View&event_id=0000003259
取調べの可視化を求める市民集会「なぜ、無実の人が『自白』をしてしまうのか」 | AMNESTY INTERNATIONAL JAPAN
www.amnesty.or.jp
アムネスティは、人権侵害に対する調査と、独立した政策提言と、ボランティアによる市民の力に基づいて活動する国際的な人権団体です。すべての人が「世界人権宣言」や、国際法に定められた人権を享受できる世界の実現をめざしています。
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2011年11月24日

字体変遷字典7-4【几】凡処凧凪凰凱


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【処】説文では「処」を親字として掲げ、「處」を或体(異体字)としている。説文に従えば「処」は「處」の略字ではない。金文にも「処」と思われる字体がある。金文の「処」の左側は「人」だろう。「処」「處」それぞれに正字体と通用体がある。馬王堆の字体が「処」の通用体。五経文字で〈俗〉としている字体が「處」の通用体。漱石は「処」「處」両方の字体を使うが、「処」の使用は「ところ」と訓読みする場合の1度だけ。音読み及び熟語での使用は「處」を使う。
【凱】一部の書道字典には「本は豈」「豈の俗字」などの記述がある。
posted by トナン at 00:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 字体変遷字典(作成中) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする