2021年09月01日

字体変遷字典 【彳】微徴徳徹

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【微】甲骨、金文では「彳」がない。説文に「彳」がない字体が「人」部に載っている。漢代では「耳」または「月」を含む字体でそれが南北朝期にも残っている。
【徴】康熙字典、当用漢字表は現在の日本よりも1画多い。当用漢字字体表で1画減った。南北朝および唐の楷書は現在の日本と同じように1画少ない字体。
【徳】泰山刻石と説文の字体が異なる。
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2021年08月23日

字体変遷字典 【彳】得御循復

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【御】「止」と「山」はしばしば混同される。
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2021年08月18日

字体変遷字典 【彳】待律従徐徒

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【従】「從」の略体。説文では「从」は「相聴也」、「従」は「随行也」と意味を分けている。「從」の「彳」と「止」を合わせると「辵=辶」となり『異体字辨』に載っている「辶+从」の異体字が出来上がる。説文の大徐が「辶+从」の字体で、段注の字体が「從」の字体。

【徒】説文では「辵」部にある。「徒」の「彳」と「止」を合わせると「辵=辶」となり『異体字辨』に載っている「辶+土」の異体字が出来上がる。説文の大徐が「辶+土」の字体で、段注の字体が「徒」の字体。段注の見出しは「辶+土」の明朝体。
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2021年08月10日

字体変遷字典 【彳】往径征彼後

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【径】「彳」に「止」が付くと「辵」=「辶」になる。それが「逕」である。
【後】「彳」に「止」が付くと「辵」=「辶」になる。それが郭店楚簡、包山楚簡、説文古文、康煕古文の字体である。
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2021年07月27日

字体変遷字典 【彡】彫彪彬彰影【彳】役

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【彫】中国では「雕」を使う。「彫」と「雕」は大徐には別々に載っている。大徐の「雕」の籀文は「G」の字体。
【彬】大徐の古文と康煕字典の古文が逆。
【彰】一画目が大徐や康煕字典では横線だが当用漢字表も当用漢字字体表も縦線になっている。
【役】大徐の古文に偏が「亻」の字が載っており、それが康煕字典の古文に対応している。五経文字には「役」と偏が「亻」の字と両方載っており同字種としている。実際に書かれたものも江戸時代までは偏が「亻」のものが多い。
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2021年07月20日

字体変遷字典 【弓】彊【彑】当彙【彡】形彦彩

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【彊】干禄字書と五経文字は「強」と「彊」を異体字とする。大徐は「強」と「彊」を別に掲載している。康煕字典は「強」「强」「彊」を別々に掲載している。陸軍幼年学校用字便覧は「彊」を「強」の通用字とする。大徐は「強」の字体だが、秦代、漢代も「强」の字体なのでもしかしたら大徐が誤りなのかもしれない。
【当】「當」の略字。「小」か「田」部に分類されることも多いが、本書では「彑」部に載せた。「當」の「口」と「田」の左の縦線をつなげる字体がよく書かれ、その字体を九経字様では「訛」とする。「当」は遅くとも明治時代には書かれていたようだ。
【彙】2010年に常用漢字に追加された。大徐では入力不能な部に載っている。
【形】五経文字は「形」を載せるが、陸軍幼年学校用字便覧は「形」を本字としている。
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2021年07月14日

字体変遷字典 【弓】弱強張弾弼

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【弱】大徐も五経文字も部首は「彡」。

【強】干禄字書と五経文字は「強」と「彊」を異体字とする。大徐は「彊」を別に掲載している。康煕字典は「強」「强」「彊」を別々に掲載している。陸軍幼年学校用字便覧は「彊」を「強」の通用字とする。大徐は「強」の字体だが、秦代、漢代も「强」の字体なのでもしかしたら大徐が誤りなのかもしれない。

【弼】陸軍幼年学校用字便覧では「白」を「因」としたものを本字としている。
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2021年07月07日

字体変遷字典 【弓】弗弛弟弦弥弧

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【弗】「ドル」はカタカナで書くけど訓読み。

【弦】大徐と武威漢簡は同じ字体。

【弧】日本では「弓」部の6画だが、康煕字典では「弓」部の5画に分類されている。
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2021年07月04日

字体変遷字典 【弋】式弐【弓】弓引弔弘

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【弓】当用漢字表は4画に見えるが、当用漢字字体表では3画で書いている。中国・台湾の明朝体は3画に見えるが、日本・香港の明朝体は4画に見える。

【引】当用漢字字体表を見ると偏を4画で書いているように見え、「弓」の単体と字体が異なる。中国・台湾の明朝体は偏が3画に見えるが、日本・香港の明朝体は偏が4画に見える。

【弔】干禄字書、康煕字典ともに「吊」は「弔」の俗字としている。字体の変遷をみるかぎり、「吊」と「弔」は異体字と見て良いだろう。江戸期は「弔」を「つる」、「とふらひ」、「吊ひ」を「とふらひ」、「とむらひ」と読むなど意味は分かれていない。『陸軍幼年学校用字便覧』(大正3年編纂、昭和13年改訂)は、「吊」を「弔」の許容字体として扱い「實ハ別字」としており、意味は分かれていないと見るべき。太宰は昭和23年発表の『人間失格』で「吊」と「弔」を明確に使い分けている。中国では「吊」と「弔」は「吊」に統合されているようだ。間に草書を介すると「弔」から「吊」ができた過程が理解できる。

【弘】旁を「口」とする異体字がある。
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2021年06月30日

字体変遷字典 【廾】弁弄弊

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【弁】「辨/辧」「辯」「瓣」を統合した字。本来は「辨明/辧明」「辯護」「安全瓣」のように使い分ける。「弁」は冠の名。「辨/辧」は識別する、区別すること。「辯」は論争すること。「瓣」は瓜の中の実。漱石は「勘弁」「辨解」「辨當」、「辯ずる」「辯舌」「辯論」「能辯」「辯護」「能辯」「辯解」と使い分けている。「辨解」と「辯解」を使っているのはどちらかが誤用か。太宰治が『人間失格』を書いたのは当用漢字表で「辨・瓣・辯」が「弁」に統合された2年後だが、手書き原稿に「能辯家」と書いている。

【弄】2010年に常用漢字に追加された字。

【弊】篆書では「獘」を用いる。
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