2022年09月19日

字体変遷字典 【心】愁想惰愉愈慨

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【惰】説文では「憜」の或体。「墮」「堕」を異体字とする字典もある。
【愈】JIS2004改正前は「愈」。「愉」と「愈」は異体字ではないようだ。
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2022年08月09日

文部省『筆順指導の手びき』の広告

友人から『筆順指導の手びき』をいただいた。
お父さんの蔵書だったらしい。

本自体も貴重だが、本に挟まっていた広告がまた貴重だ。

筆順指導の手びき・広告.JPG

以下が広告の全文。

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全生徒、全学生、全教育者に贈る
初中等教育課 沖山光 担当
筆順指導の手びき
A5判 一二〇頁
定価 三五円
送料 一〇円
昭和二十三年当用漢字字体が発表されて以来、その筆順については必ずしも統一されていなかった。此の指導上の不統一を解決する為めに斯界の学識経験者、大学教授、指導主事、現職校長先生による協議の結果得たる案にもとづき、文部省が贈る筆順統一の決定版。
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この広告でわかるのは、
1)担当者が初中等教育課の沖山光という人だということ。本の中には担当者の名前は書かれていない。
2)「筆順については必ずしも統一されていなかった」「文部省が贈る筆順統一の決定版」と筆順を統一したとされていること。これは「まえがき」にも書かれていいる。「1. 本書のねらい」には「もちろん,本書に示される筆順は,学習指導上に混乱を来たさないようにとの配慮から定められたものであって,そのことは,ここに取りあげなかった筆順についても,これを誤りとするものではなく,また否定しようとするものでもない」と書いているが、本心は筆順を「統一」したかったのだろう。

筆順指導の手びき・表紙.JPG


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2022年08月07日

字体変遷字典 【心】悼惇悲悶惑惧

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【惇】中国では「敦」を使い、五経文字に「敦同」とある。

【惧】2010年に常用漢字に加えられた。「懼」は異体字。夏目漱石は「危惧」と書き、太宰治は「危懼」と書いている。中国の簡体字は「惧」、繁体字は「懼」。
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2022年04月22日

【修正】字体変遷字典 【心】悠惟惚惨惹情惜惣

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【惚】「悩・惱」の異体字として「惚」が使われることはあるが、反対に「惚」の異体字として「悩・惱」が使われることはないようである。

【惣】この字は中国では使われていないらしい。『經典文字辨證書』によると、「總」が正で「揔」「惣」が俗。『九経字様』によると「揔」が説文の字体で「緫」が経典の字体、とあるが説文には「揔」がみつからず「總」がある。『日本名跡大辞典』では「惣」を「總・揔・捴・統」の異体字としている。「総・總」の中国簡体字は「总」。
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字体変遷字典 【心】悠惟惚惨惹情惜惣

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【惚】「悩・惱」の異体字として「惚」が使われることはあるが、反対に「惚」の異体字として「悩・惱」が使われることはないようである。
【惣】この字は中国では使われていないらしい。日本では「総・總・緫・ハ」の異体字として掲載している字典もある。「総・總」の中国簡体字は「总」だが表には載せなかった。
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2022年02月02日

字体変遷字典 【心】患悟悉悌悩

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【悟】北魏では「忄」の右の点を略すことがある。江戸期は「五」の一画目を略すことがあり、漱石も略した字体を書いている。

【悩】説文には女偏の字が載っている。干禄字書は作りの下部が「山」になっている。漢字整理案では旁の「ツ」の3画目と「凶」の「メ」が連結されている。異体字として「惚」を書くことが多い。
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2022年01月13日

字体変遷字典 【心】息恥恋恣悦

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【恥】「耻」は俗字とされている。どの例も旁は「心」にしては1画足りず、「止」か「止」の草書を書いているように見える。もしかしたら「恥」の方が俗字という可能性はないだろうか。「心」が旁にあるとこのような形になるのだろうか。他に「心」が旁にある例がみつからない。漱石が俗字の「耻」を使っているのにしびれる。
【恋】「戀」は旧字体だが、弘道軒には新字体しかない。
【恣】2010年に常用漢字に追加された字。
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2022年01月11日

字体変遷字典 【心】恐恭恵恒恨恕

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【恵】中国・台湾・香港ともに「惠」の字体で日本のみ「恵」を常用漢字とする。「惠」は日本では人名用漢字でJIS第二水準。弘道軒四号には「恵」しかなく、弘道軒三号には「惠」しかない。
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2021年11月21日

字体変遷字典 【心】怖怜恩悔恢恰

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【怖】説文の或体の字体。
【怜】干禄字書では「怜」を〈俗〉、「憐」を〈正〉とする。中国では「怜」・「憐」は「怜」に統合されている。
【恩】恩の中の「大」は「土」や「工」に変化する。
【恢】Jis2004で例示字体が改定される。改正前は「恢」。
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