「フーツラは、ナチスが広告に使っていた書体なので、ユダヤ企業の仕事には使うな」
こんなうわさがあります。
うわさだけではなくて、書籍にも載っています。
深沢英次&インプレス編集部編『True Type フォント パーフェクト コレクション』インプレス 1999年10月1日 初版発行 の145ページに、
「フーツラという書体はバウハウスの影響を受けたデザインで、ドイツをイメージさせるといわれています。ユダヤ系の人たちが公用文書にフーツラを使うことがないのは、やはり1920年代の後半に生まれたこの書体が、ファシズムの時代を連想させてしまうからのようです。」
とあります。
片塩二郎『イワンとヤン ふたりのチヒョルト』朗文堂 2000年6月26日発行 の346ページに、
「パウル・レンナーもまた、ナチの手に苦しんだ人でした。チヒョルトと同様に、ミュンヘンの教職を意味もない理由によって剥奪されています。またその代表作のフトゥーラ活字は、ナチの教育・宣伝に縦横に駆使されたために、その使用にはいまなおためらいがみられるのがドイツの実情です。このつらい経験がもたらした精神的な荒廃は、いまだにレンナー家をくるしめています」
とあります。
片塩さんは、海外に出かけてデザイナーたちにインタビュー取材している人ですから、影響力が強いのです。
というわけで、ボクもフーツラの使用を自粛していました。
ところが『デザインの現場』2004年10月号の小林章さんの「タイプディレクターが答える欧文書体Q&A」に
「Q2: Futuraはナチスを連想させるため、ドイツやイスラエルでは使わないと聞きましたが、本当ですか?」
という質問について「そんなことがない」ことが詳しく載っています。それ以来安心して使っています。
その小林章さんが「ここにも Futura」というブログをはじめました。
http://kokofutura.exblog.jp/『デザインの現場』で質問をした宮里文崇さんのブログです。
http://fmstudio.jpn.org/blog/050601.html
posted by トナン at 07:42| 埼玉

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