2008年03月31日

『不折俳畫』上・序文1

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夏目漱石の直筆原稿から凸版を起こしたものだとおもわれる。

【釈文】
   不折俳画の序
 不折俳画法には●物が多かったが今度のには人物が過(成)をためている。考へると俳画の人物程妙に出来上がってるものはない。●々女に好かれないのを以て特色と心得てる顔ばかりである。グロテスクと云ふ言葉があって美と区別するが元来比グロテスクなる言葉が西洋語であるに拘はらず共趣味は決して西洋的でない。大抵は日本支那印度の美術品に限って使はれてる様に思ふ。

(●のところが読めません。どなたかご教示ください)

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『不折俳畫』上・扉裏

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【釈文】
夏目漱石序
高濱虚子評釈
河東碧梧桐句
中邨不折画
(猪の印)
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『不折俳畫』上・扉

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扉の印刷はたぶん木版。
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『不折俳畫』上・見返し

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【釈文】
山田博士 大正 著者謹呈
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『不折俳畫』帙箱

1980年代前半に購入したが、お金に困り売却。数年後、買い直したもの。
書道博物館にあるものと同等の美本。

明治43年1月発行
序文:夏目漱石
書と畫:中村不折
俳句:河東碧梧桐
評釈:高浜虚子

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不折直筆の題と「孔固亭」の印がある。

【釈文】
不折俳畫 上下
posted by トナン at 22:03| 埼玉 ????| Comment(0) | TrackBack(0) | 不折俳畫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

本邦活字の書体及規格一覧表(森川龍文堂)

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72dpiで原寸表示
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中村不折の直筆折り帖-03

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【釈文】
竹影迷離孤
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2008年03月29日

中村不折の直筆折り帖-02

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【釈文】
露凄嫩杉疎
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2008年03月28日

東夷之書

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日本のある書家が生前使っていた印である。

東夷(とうい)とは「東方の野蛮人」という意味。
「東夷之書」とは「東方の野蛮人の書」という意味。
自らすすんで土下座しているわけだ。
誰に対して?
posted by トナン at 15:31| 埼玉 ??| Comment(0) | TrackBack(0) | 文字あれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

中村不折の直筆折り帖-01

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濃墨で書かれていますが、濃淡があるので日本の墨ではなく中国製の墨(唐墨)を使っているとおもわれます。

【釈文】
月落園林風

「園」の中の「口」を△に書いているところ、「林」の左の「木」の縦線は止めて、右の「木」の縦線はハネているあたり、書の基本に忠実です。
posted by トナン at 04:31| 埼玉 ??| Comment(0) | TrackBack(0) | 中村不折直筆折り帖(未発表) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

中村不折の直筆折り帖-00

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中村不折直筆折り帖を掲載します。
1982年ごろ、神保町の某書店で手に入れたものです。
中村不折は洋画家にして書家、自費で書道博物館を建てた人です。
不折は弟子をとらなかったのですが、調べたところ西村某という絵の押しかけ弟子がいたそうで、彼に請われて揮毫したものだとおもわれます。

【釈文】
感興

Wikipediaを読む

 
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「読売大相撲」2008年4月号

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表紙写真:朝青龍明徳
題字揮毫:鏡山勘太夫
写真撮影:森田昌孝
デザイン:大熊肇

posted by トナン at 00:14| 埼玉 ??| Comment(0) | TrackBack(1) | tonanの装丁・デザイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月25日

書道字典のリンク集

左下に書道字典のリンク集をつくりました。
いずれもよく利用していて、なくてはならないものばかりです。

『篆刻字典精華』はよく利用するのですが、アマゾンでは買えないようです。
posted by トナン at 05:01| 埼玉 ?J| Comment(0) | TrackBack(0) | tonanの日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月24日

文字関係の本のリンク集

文字関係の本のリンク集を右側に作りました。
自分で読んでおすすめできるもので、かつアマゾンで買えるものです。
「あの本がないよ」、「あの本いいよ」というのがあったら教えてください。

アフィリエイトってリンクが楽でいいですね。
儲かることはないだろうけど。
posted by トナン at 17:06| 埼玉 ?J| Comment(0) | TrackBack(0) | tonanの日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月17日

Amnesty北京オリンピックキャンペーン

Amnesty北京オリンピックキャンペーン
最高の思い出は人権の金メダル

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デザイン:大熊肇
http://www.amnesty.or.jp/

以下、リーフレットのテキストから

中国の選択は?

「オリンピックが中国の人権を改善すると確信しています」
(2002年4月24日、BBCインタビューでのジャック・ロゲIOC会長の発言)

北京でのオリンピック開催が決定したとき、中国は、人権の発展のためにオリンピックは良い機会となり、中国は人権により注意を払うと公言しました。国際オリンピック委員会(IOC)も、北京オリンピックによって中国の人権状況が改善されることを期待すると、発言してきました。
しかし、オリンピック開催が近づくにつれて、その公約はかすれつつあります。

続きを読む
posted by トナン at 20:08| 埼玉 ????| Comment(0) | TrackBack(0) | tonanの装丁・デザイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月16日

MacからAcrobat8を使ってレーザープリンタへ印刷すると縦書きの文字が左下にずれるバグの治し方

MacからAcrobat8を使ってレーザープリンタへ印刷すると縦書きの文字にずれが生じるバグがあります。
治し方は下記ページの「D」です。
http://support.adobe.co.jp/faq/faq/qadoc.sv?232864+002+3
posted by トナン at 23:37| 埼玉 ????| Comment(0) | TrackBack(0) | tonanの日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月14日

字体変遷字典(一壱逸稲芋印員因)

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【一(弌)】「弌」は説文にも康煕字典にも「一」の古文として載っている。それとは別に康煕字典では「弋」の一画からも引くことができる。
【壱(壹)】「壱」は「壹」の行書や草書からできた略字だ。「壱」の字体は説文にも康煕字典にも載っていない。中国常用よりも日本の常用字の方が簡化されている例だ。説文では中に「𠮷」がある。しかも「さむらいよし」ではなく「つちよし」だ。隷書肉筆には表に載せた「亜」を含む字体の他に上記のように「且」を含む字体もある。隷書石碑だと「亜」とも「豆」とも違う不思議な字体になる。
【逸()】字源的にはこの字の旁は「免」ではなく「兔うさぎ」。説文、正字、康煕字典など正字の系統は旁に「兔」を書く。伝統的な字体では「兔」の点を省いて書き、すでに隷書の段階で点を失っている。文部省活字は「兔」ではなく「免」に点をつけた字体。当用漢字と常用漢字は「免」。中国常用は「兔」。正字では点ではなく横線になっている。江戸では点のある字もある。康煕字典のしんにょうは二点。
【稲(稻)】「臼」のパーツを「旧」に書くわけだが、単体の「臼」はそのまま書く。「旧」は「舊・𦾔」の略字。
「のぎへん」の縦線は伝統的にハネる。教科書体ではハネていないが常用漢字表にあるようにハネてもハネなくても良い。教師はハネた「のぎへん」を不正解にしないように注意!
【芋】中国でも日本でもあまり使用例がない字。漢字を書くような特権階級はこの字を書くような文を書かなかったのだろう。江戸になると使用例が増えるのは庶民が字を読み書きするようになったせいだとおもう。現在の中国では「薯」を書く。「芋」は長イモ、「薯」は丸っこいイモのことだそうだ。そういえば馬鈴薯は「薯」を書く。
【印】平安と江戸ではなし点がつくことが多い。江戸に載せた字形は知らないと読めないかもしれない。
【員】字源は説文では貝に従う字としているが、加藤常賢も白川静も鼎に従う字としている。白川静によれば「口」は鼎を上から見た形で口の丸い鼎をあらわしている。円(圓)が丸をあらわすのはそのためだ。伝統的字体では「口」を「△」または「ム」で書く。太宗皇帝でさえ正字の字体は書いていない。
【因】泰山刻石と比べると説文の字体は小篆というより金文に近い。こういうのが説文をもうひとつ信じ切れないところだ。もっとも説文の原本はないのだけれど。四角で囲まれた中の「大」の右払いは少しでも書道をやった人から見ればありえない書き方だ。中国常用では止めている。四角の中の「大」はどうも格好が悪くていろいろ工夫したのだろう。「大」を一八〇度開脚したものが「土」になり、それが「工、ユ、コ」に変化したのだろう。

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posted by トナン at 12:50| 埼玉 ??| Comment(0) | TrackBack(0) | 字体変遷字典(作成中) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月13日

書体研究グループ「月曜会」の速読テスト

書体研究グループ「月曜会」の速読テスト

 先日(2008年3月11日)JAGAT 「書体デザインの新潮流」セミナーに参加して、可読性の話になりました。思えば可読性について調べたのは学生だった20年以上も前のこと。恥ずかしいのですが思い出して書いてみます。

 1987年、桑沢デザイン研究所のリビングデザイン研究科グラフィックデザインコースというのに通っていました。その卒業制作は2つあって一つは草刈順さんが担当教授のものでこれはかなり自由な課題でして、これは帝銀事件の平沢貞通のメールアートにしました。新聞に載っていた平沢の顔を2メートルに拡大し網点のアウトラインをとります。これをハガキ大に切って当時関わった警察官、検事、弁護士、歴代法務大臣、帝銀事件に関わる映画を撮った関係者、研究者などに送り、塗り絵をして送り返してもらい、返ってきたハガキを元の位置に貼る、という作品です。
 もう一つは道吉剛さんのもので、タイポグラフィでした。これはタイポグラフィについて自分でテーマを決めて調べて文章を書き、写植を指定して版下を作り、印刷する。というものでした。ぼくは「本文組書体の可読性(のちに『本文組書体の考察』と変更)」というテーマにしました。

 まず『明朝活字』の著者・矢作勝美さんに会いに行きました。道吉さんから連絡をとってもらってやっと会ってもらえることになったのです。今なら話を盛り上げて最後の方でもっとも知りたいことを切り出すのですが、あのころは若かった。お会いして挨拶もそこそこにいきなり
 「先生の御著書を読みました。可読性について『文字の読みやすさを指し、その意味内容としては、正確に早く読めること、理解しやすいこと、きれいで美しく、読んでいて疲労を感じないこと』とありますがこれでは定義になりません。『読みやすさのこと』とはどういうことなのでしょうか。そもそもそれをどのように測るのでしょうか?」
 と聞いてしまったのです。ほとんど言葉を交わすこともなくにらみ合うようにして時間だけが過ぎ、何の収穫もなく帰ってきました。後で道吉さんから
 「矢作さんが『近頃めずらしいデザイン青年に会ったよ』と言っていたよ」
 と聞きました(トホホ)

 このころ吉田佳広さんにレタリングを習っていまして、上記の話をすると
 「可読性は定義できないんだよ。でも速読性の実験結果はあるよ」
 とおっしゃるので事務所に押しかけて見せていただきました。その後、佐藤敬之輔タイポグラフィ研究所に残っているサンプルを小宮山博史さんからいただきました。
 以下は、小宮山博史さんから発表する許可をいただき、卒業制作でまとめた内容です。

書体研究グループ「月曜会」資料

表紙には
(秘)
充分に普遍化された概念として定着させるカオスの中で、われわれはできるだけ広範囲の〈迷い〉を体験しなければならない

とあります。

 1974年4月、「月曜会」というつまらない名前の書体研究グループが組織されました。毎週月曜日に会合をもっていたようです。目的は「新しい長文用本文組書体を作る」です。リーダーは佐藤敬之輔。メンバーは桑山弥三郎、吉田佳広、森啓、小塚昌彦。佐藤タイポグラフィ研究所の小宮山博史さんが記録をまとめたようです。
 月曜会は可読性を定義することを諦め、一定時間にどのくらい読めるかという「速読性」のテストを繰り返しました。

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速読テストに用いたサンプル
 No.(1)〜(8)についてはテスト結果が残っていません。
 No.(9)〜(20)についてのテスト結果が残っています。
小宮山さんのお話ではNo.(1)〜(8)が学生、生徒、一般用で、No.(9)〜(20)が専門家向けだったそうですが、資料にはNo.(9)〜(20)について19歳〜26歳の学生を対象にした結果が残っています。

〈縦組み〉
No.09 精興社 8pt ベタ 行間4.5pt 18字×33行 総字数533字 線幅比:5.95 テキスト:夏目漱石『草枕』(活字の清刷を使用)
No.10 日活 12Q ベタ 行間6歯 18字×35行 総字数607字 線幅比:6.2 テキスト:夏目漱石『草枕』(オフセット印刷)
No.11 岩田 12Q ベタ 行間6歯 18字×35行 総字数611字 線幅比:不明 テキスト:夏目漱石『草枕』(オフセット印刷)
No.12 モトヤ 12Q ベタ 行間6歯 18字×35行 総字数567字 線幅比:6.15 テキスト:夏目漱石『草枕』(オフセット印刷)
No.13 リョウビ細明朝 13Q ベタ 行間7歯 22字×30行 総字数658字 線幅比:6.2 テキスト:『新約聖書』「ノアの洪水」(オフセット印刷)
No.14 写研LM-NKL 13Q ベタ 行間7歯 22字×30行 総字数661字 線幅比:6.15 テキスト:『新約聖書』「ノアの洪水」(オフセット印刷)
No.15 モリサワ細明朝AC-1 13Q ベタ 行間7歯 22字×30行 総字数645字 線幅比:不明 テキスト:『新約聖書』「ノアの洪水」(オフセット印刷)
No.16 写研MM-NKS 13Q 1歯詰め 行間7歯 22字×30行 総字数640字 線幅比:不明 テキスト:『新約聖書』「ノアの洪水」(オフセット印刷)
No.17 写研MM-NKL 13Q ベタ 行間7歯 22字×30行 総字数651字 線幅比:6.5+α テキスト:『新約聖書』「ノアの洪水」(オフセット印刷)
No.18 モリサワ中明朝ABB-1 13Q ベタ 行間7歯 22字×30行 総字数644字 線幅比:6.2 テキスト:『新約聖書』「ノアの洪水」(オフセット印刷)

〈横組み〉
No.19 錦精社細明朝 12Q ベタ 行間12歯 25字×38行 総字数907字 テキスト:中谷宇吉郎『雪』(オフセット印刷)
No.20 写研LM-KPY 12Q ベタ 行間12歯 25字×33行 総字数774字 テキスト:中谷宇吉郎『雪』(オフセット印刷)

※線幅比:縦線が3本の字(たとえば「世」など)の縦線の幅の平均/仮想ボディーの一辺
(いずれも漢字率30%以下)


テスト方法
19歳〜26歳の学生を対象に、40秒間に何文字読めるかをテストする。被験者がそのテキストを読んだ経験がある場合はカウントしない。
午後と夜間30人ずつテストする。これを繰り返しテストする。
午後2:00〜3:00 30人中 男21人、女9人
夜間8:00〜9:00 30人中 男15人、女15人

読字テストの結果(40秒間の平均読字数)

No.09 昼360字 夜410字
No.10 昼360字 夜415字
No.11 昼360字 夜425字
No.12 昼365字 夜420字
No.13 昼365字 夜440字
No.14 昼365字 夜450字
No.15 昼365字 夜460字
No.16 昼375字 夜470字
No.17 昼365字 夜465字
No.18 昼380字 夜470字
No.19 昼360字 夜475字
No.20 昼335字 夜450字


読字テストの結果のまとめ

1. サイズについて
 読字速度は文字サイズに比例する。
 9pt100字を読む時間で8ptは88字しか読めない。この比はほぼ9:8(100:88≒9:7.9)である。

2. 行間について
 1行42字詰の場合、理想の行間は文字サイズの5/8〜6/8である。(上記のテストの他に1行42字詰のテストもしたらしい)

3. 線幅(ウェイト)
 線幅比が4.9〜5.5%がもっとも結果が良い。線幅比:縦線が3本の字(たとえば「世」など)の縦線の幅の平均/仮想ボディーの一辺

4. 書体・字体
1)漢字を変えてもあまり速読性に差はなく、ひらがなを変えると速読性の違いが著しい。
2)12Qでは書体を変えてもあまり差が出ないが、13Qでは書体による速読性の差が著しい。

5. 組み方向
〈縦組みの場合〉ひらがなの字幅を揃えると速読性が減少する。
〈横組みの場合〉字高を揃えラインを揃えると速読性が減少する。

〈メモ〉
※佐藤敬之輔は、桑沢デザイン研究所で授業を持っていた頃、「横組みのかなはラインを出せ」と教えていたが、晩年は「あれは間違いだった。横組み用のかなは固有の形を重視し、文字の重心を揃えるべきだった」と悔やんでいたそうです。
※写研の石井茂吉は、佐藤敬之輔に「石井さんの明朝体は横に組むと重心が不揃いになる」と指摘され、「日本語は縦に組むものです」と答えたそうです。
※横組みの速読テストで、タイポス35よりもタイポス37の方が成績が悪かった。タイポス35よりもタイポス37の方が字面が大きく、線の方向や位置が揃っていたからでしょう。
※横組みの速読テストで、ナールも成績が悪かったとか。

6. エレメントよりも骨格が重要
 細部のデザインよりも骨格の違いの方が、速読性に違いが出る。

7. 印象と実際
 速読テストの前に、読み易いそうかどうかというアンケートをとったのだが、印象とテスト結果は必ずしも一致しなかった。

いやあ古い話でした。遠くを見るよなオジンの目になっちゃいました。
posted by トナン at 01:13| 埼玉 ??| Comment(0) | TrackBack(0) | 文字あれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月04日

漢字テストのふしぎ

阿辻哲次著『漢字を楽しむ』講談社現代新書に紹介されていた、東京ビデオフェスティバル2007年の大賞作品です。

漢字テストのふしぎ

小中高200名の先生による漢字テストの採点のバラツキや基準の曖昧さに着目し、要因を解明する行動の取材記録。教育委員会、文化庁などの関係部門に基準はなく、入試基準か先生のこだわりなのか。様々な発見や矛盾を高校生が明らかにしていく。

制作:長野県梓川高等学校放送部
http://tvf2008.jp/movie2/vote2007.php?itemid=134

たくさんの異体字を覚えるのが負担になるから当用漢字、常用漢字で字種を制限したはずなのに、ハネるハネない、付く付かない、長い短いなど些末なことで正解、不正解が決まるというのは、かえって児童、生徒の負担は増えているのではないでしょうか。
しかも正解、不正解が教師によって一定していなくて、不正解の理由も説明できない。
教師の無知に呆れます。
ぼくも人の親として生徒たちの苦労をおもい、胸が痛くなりました。

教師はせめて常用漢字表の解説ぐらいは読んでいただきたい。

そして文部科学省は「許容」ではなく
はねる・はねない、はらう・止める、付ける・付けない、交わる・交わらない など
些末な違いをもって不正解としてはならない

とはっきり学習指導要領に明記してほしいとおもいます。
posted by トナン at 23:42| 埼玉 ????| Comment(0) | TrackBack(1) | 文字あれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする