2008年04月30日

「読売大相撲」2008年5月号表紙

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朝青龍明徳

題字:鏡山勘太夫
撮影:水戸保夫(読売新聞社)
デザイン:大熊肇

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2008年04月29日

野嵜さんのご教示まとめ

野嵜さんのご教示をまとめます。

まず新鮮だったのは、
「明治期から昭和初期にかけては筆記字体と印刷字体の区別はない」
というご指摘です。

考えにいれなければならないのは筆記具の変化です。
僕は「手書き=筆書き」と考えてしまいますが、明治からは鉛筆が使われます。江戸時代までは寺子屋で読み書きを覚えるのに最初から筆を使いましたが、明治以降はまず鉛筆で文字を習う。
僕は鉛筆で書いても無意識に筆脈や筆勢を再現してしまいますが、もし硬い芯を入れたシャープペンシルやロットリングなどの製図ペンで文字を書けば、手書き独特の筆脈や筆勢は出ません。

「明治以來、日本の教育現場では、國語の教科書を教へるのに、生徒に朗讀等をさせた上で書き寫させてゐました。戰爭が終つて米軍に占領されるまで、基本的に明治期から昭和初期の正字體で日本人は教育され、それを手書きでも用ゐてゐたのです。」

というご教示も筆記具の違いを考慮すればありうることです。
極端な言い方をすれば、明治以降の筆記は書ではなくレタリングということでしょうか。

僕は字体の変遷を2000年のスパンで考え、唐代の中庸に正字が書かれたのも、明治期から戦前まで活字字体風の字が書かれたのも、2000年のスパンでみればちょっとしたイレギュラーだ、ぐらいに考えていたのですが、明治期から戦前までは特別に考えなければならないかもしれません。

実際にどうだったのか、お年寄りにインタビューして調べてみます。
そのころの小説家の手書き原稿なども調べてみます。

野嵜さん。貴重なご意見ありがとうございます。

上記のような前提にたてば、この本もまったく非難するものではありません。

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2008年04月28日

筆記体と正字体03

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説文解字の字体を楷書にしたら「正字試案」のようになるはずなのだが、これでは楷書の体をなさないので、「八」のような部分を横線にするしかなかったのだろう。

字を作ってしまうとは皇帝の力は凄いものだ。
このような字を書かなければ不合格になってしまう科挙の受験生も大変だったんだろう。
木偏をはねて×をつけられる日本の生徒諸君も同じようなものか。

康煕字典では旁の「由」の真ん中の縦線が「廿」の下まで突き抜けていない。

正字にくらべて筆記字体のなんとおおらかなことか。木偏が手偏になったり、カタカナの「オ」のようになったり、旁の上部を3画で書いたり4画で書いたり、「田」にしたり「由」にしたり。
唐代の正字を定める元になった『顔氏字様』の著者である顔師古でさえ正字を書いていない。

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『康煕字典』同文書局原版
もっとも普及した康煕字典だろう。欄外に篆書が書いてある。

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『康煕字典』初版
欄外に篆書がない。

もともとの康煕字典の親字は、篆書の字体を明朝体で説明するためのものでしかなかったのではないだろうか。
筆記を強要するものではなかったと思う。

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『康煕字典』初版 序文
親字の字体の筆記を強要するものでなかったのは、康煕帝御製の序文に相当数の伝統的筆記字体が使われていることでもわかる。
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筆記字体と正字体02

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説文解字の字体は、甲骨、金文、戦国古璽などにみつからない。
熹平石経ではすでに一部省略されている。
九経字様には説文の字体のものと、一部省略された熹平石経の字体のものの両方がある。
康煕字典には説文から一部省略された熹平石経の字体のものと、伝統的筆記体の両方がある。
文字によっては正字体にひっぱられる文部省活字も、この字種については伝統的筆記体を採用している。

正字は為政者が正当と認めた文字であって、正しい文字、という意味ではない。正当の根拠は説文解字である。
現在の当用漢字、常用漢字も為政者が認めた文字だが、正当の根拠がない。

当用漢字字体表の字体が伝統的筆記体とすべて一致するわけではない。この字種については一致しているだけである。
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2008年04月27日

筆記体と正字体-01

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筆記体と正字体で異なる字を順番にあげていきます。

篆書の時代にあった「工」は紀元前にすでに失われていましたが、唐代に説文解字に倣って正字としてよみがえりました。この正字は皇帝からの問いに対する答えなど限られた用途にしか使われませんでした。
日本には伝統的な筆記体が伝わりました。
清代にまたしても説文解字に倣って康煕字典の文字が作られました。この字体は明治以降、印刷字体として採用されました。文部省活字にも採用されていますから、昭和初期には手書き字体としても流通していたのかもしれません。
戦後、当用漢字字体表で以前の筆記体が採用されました。ですから新字体は旧字体よりも古い字体なのです。

私見ですが、明朝体としては旧字体の方が好きですが、手書きの字体としては筆記体の方が好きです。
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2008年04月25日

正字を書いていない正字の提唱者

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「等慈寺碑」顔師古(581〜645年)
顔師古は唐代の正字を定める元になった『顔氏字様』の著者なのだが、彼が書いた「等慈寺碑」には正字が書かれていない。
『顔氏字様』を参考にしてつくられた『干禄字書』は、顔師古の子孫の顔元孫(7〜8世紀)がまとめたものだが、「等慈寺碑」にある「聡」は、『干禄字書』の最初に出ている通字だ。「目+月」の「明」も通字。

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2008年04月22日

「昔は旧字体で書いていた」なんてウソだ!

『旧漢字―書いて、覚えて、楽しめて』という本を買ってみた。
旧字体(旧漢字)を鉛筆で書こう、という本なのだが、残念ながら旧字体(旧漢字)は(主に明朝体で)印刷をしていた字体であって、手書きをしていた字体ではない。

1949年、当用漢字字体表が発表され新字体が採用された。
これによってそれまで使われていた字体は、旧字体とか旧漢字と呼ばれることになった。
ただしこれは印刷についてのことである。
当用漢字字体表の発表前には、印刷字体と手書き字体は違うものだったのである。



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2008年04月18日

『走れ!T校バスケット部2』

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著者:松崎洋
発行:彩雲出版
装丁:大熊肇

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現代の掛け軸展

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展覧会のパンフレット
クライアント:2008 CAF.N ラトヴィア展実行委員会
題字揮毫/デザイン:大熊肇
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映画論叢 18

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残念ながら18号をもって休刊です。
以前、かなり映画好きな人に見せたのに「チンプンカンプン」といってました。
このような専門的なものが、よく18号まで続いたものです。

丹野達弥編
樹花舎
装丁:大熊肇

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2008年04月16日

【筆文字】桑

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【筆文字】心

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杉浦康平さんはなぜパーレンの前後をベタにするの?

杉浦康平先生の『アジアの本・文字・デザイン』を読んでいるのですが、この本の本文のパーレンやカギ括弧の前後にまったくアキがなくベタになっています。
杉浦先生がやっているのだから、根拠があるのだとおもいますが、理由をご存じの方は、ご教示ください。

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【筆文字】朱雀

shujaku.jpg

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中村不折の直筆折り帖07

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【釈文】
盤石垂蘿只

※不折の草書、いいですね。
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中村不折の直筆折り帖06

kanko06.jpg

【釈文】
○句時
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2008年04月14日

sake.jpg

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2008年04月10日

西蔵自由(Free Tibet)

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「チベットに自由を」という意味のつもりなんですが、正しいかどうかわかりません。
『明清行草字典』から集字してつくりました。
PDFはアウトライン化してあります。
拡大しても劣化しませんので、幟などの作成に最適です。
ご自由にお使いください。
Free_Tibet.pdf

  
posted by トナン at 17:45| 埼玉 ?J| Comment(0) | TrackBack(0) | tonanの日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする