2008年05月05日

Aの系統とBの系統-04

伝統的筆記体と正字という言い方を、Aの系統とBの系統に改めました。

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説文の字体は甲骨、金文に見あたらない。
韓仁銘は説文の字体。
顔真卿はAの系統とBの系統の両方を書いている。
Bの系統に揺れることもある欧陽通だが、この字ではAの系統を書いている。
文部省活字はこの字に関してはBの系統をとっている。
当用漢字字体表の字体は、草書をとりいれたもの。
楷書か行書の字体を採るべきだったのではないか。
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「似非楷書」江守賢治さんと府川充男さん

『江守賢治国語国字研究所 研究紀要 第1輯』(1997年6月)に府川充男さんの『組版原論』の内容が引用紹介されています。
府川さんの築地電子活版のサイトから引用します。

なお、築地電子活版のトップページはこちらですが、もれなく「インターナショナル」が鳴るので、仕事中の方は音量を絞ってご覧ください。

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戦前の文部省活字には、Aの系統の文字とBの系統の文字が混ざっています。文部省活字は昭和10年から国定国語教科書に採用され、硬筆手本としても使われました。ただし、書写(毛筆)の授業ではAの系統の文字を教えていたようです。それは江守さんの『解説 字体辞典』および府川さんの『聚珍録』の「第一篇 字體」に掲載されています。

実は書道字典の多くは漢和辞典と逆で、Bの系統の文字を無視しています。「干禄字書」「五経文字」「九経字様」「開成石経」顔真卿の「竹山聯句」などが載っている書道字典は希です。ただし見出しの活字はBの系統の文字を使っていますが。

上記の本には、子供の書き初め大会で、Aの系統の文字を書いてあったら落選、という話がありますが、大人の書道展では逆で、Bの系統の文字を書いていったら落選するかもしれません。

書道字典は、Bの系統の文字も載せた上で「書家がこの字体を書くと恥ずかしい」というようなことを表記した方がよろしいかとおもいます。

  
posted by トナン at 17:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 文字あれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする