2015年08月27日

字体変遷字典:【囗】因回団囲


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【因】「囗」の中の「大」は開脚すれば「土」になり、頭を省けば「工」になり、早書きすれば「ユ」になり、さらに「コ」に変化する。日本に伝わった字体は「因」と「囙」。干禄字書では「因」を〈正〉、「囙」を〈俗〉とする。干禄字書では「大」の右払いを止めているが、五経文字では払っている。狭い四角の中で払うというのは、手書きではありえない。教育漢字も払っているが、手書きの字体を教えるのなら再考した方がよい。

【回】江戸版本では「囘」が多く使われている。康煕字典は「囘」を本字としている。明治の漢字も「囘」を本字としている。陸軍幼年学校用字便覧では「回」を正字、「囘」を古字としている。

【団】囗の中に「專」が正字体、「専」が通字体、「寸」は略字体。正字体も楷書と明朝体では字体が異なる。

【囲】正字体「圍」の構成要素「韋」について。単体の漢字としては10画だが、部首では「圍」のように、下部を3画とし、9画の画数に分類される。ところが常用漢字の構成要素になる場合は、「偉」のように下部を4画とし、画数は10画として数える。これが我が国の施策である。康煕字典では一貫して9画に数える。
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2015年08月20日

字体変遷字典:【口】嚴【囗】四囚


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2015年08月13日

『字体変遷字典』【口】嘱噴舗嘲噸噺器


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【嘱】康煕字典に「嘱」と「囑」が別々に載っている。

【舗】説文篆文では偏が「金」なので、「鋪」が正字らしい。康煕字典にも「鋪」しか載っていない。現代中国では偏を「食」の草書体にしている。江戸期以前には「舗」は見えない。
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