『文字の骨組み』の初刷の間違いとご指摘(2014/05/09)
037 図版 フォント違い
041 図版 聾瞽指歸を正字側に
044 2行目下から7字目「の」を大きく
050 「指示」を「指事」に(3カ所)
051 4行目「(音符)」を小さく
053 「指示」を「指事」に(3カ所)
061 質問を字下げしない
067 「坊っちゃん」を「坊っちやん」に(4カ所)
068 「坊っちゃん」を「坊っちやん」に(1カ所)
074 「坊っちゃん」を「坊っちやん」に(1カ所)
9行目ルビ「いげつぶつがんひ」を「いけつぶつがんのひ」に
076 4行目「使い出したのは」を「使いこなすようになるのは」
093 後ろから3〜2行目「手書きの字体」を「正字体」に(2カ所)
109 欄外 「、「礼」が「礼」だったりと」をトル
110 上の図「慨」と「概」の位置を入れ替え
117 欄外の最後に「◉正仮名遣い=明治以降に使われたものだという(築島裕著『歴史的仮名遣い その成立と特徴』中公新書)。」を追加。
122 「皮膚→皮ふ」をトル
123 前ページの影響による
128 2行目「子どもの名前」の後に「に使える漢字」を追加
129 4行目と欄外の1行目「一七〇〇字種」を「二七〇〇字種」に。
133 9行目「条」を「條」に。
136 後ろから4行目「二二三八字体」を「二二八八字体」に。
137 後ろから3行目「佑、允、冴、喬、旭」などの」をトル
146 後ろから5行目「凜」を「凛」に。
後ろから3行目「常用漢字」を「人名用漢字」に。
字数合わせに読点を一つ取る。
158 2行目の後に1行アキ。
後ろから2行目「ある字体からある字体への」を「字体の」に。
169 後ろの2行の欄外「JIS78」と「JIS83」の色を交換。
173 後ろから4行目「これは」をトル。
後ろから2行目「なかったのです」を「なかったからです」に。
177 最後の2行「攪」をトル。
178 並文字の本文を以下にサシカエ。
「どちらも完全ではありませんが、エキスパート字形の方がわずかに成績がよいようです。エキスパート字形では常用漢字の「創」の三画目が縦線の「創」になってしまいます。また「逢」と「辻」が一点しんにょうで表示されます。
二〇一〇年十一月三十日に内閣告示された「常用漢字表」で追加された一九六字のうち、「曽・痩・麺」の三字だけは簡易慣用字体が採用されているので注意しましょう。その他は字体の変更がありません。」
185 後ろから6行目「扁(ルビ:つくり)」を「偏(ルビ:へん)」に。
189 図版中央の矢印をトル。
200 質問の字下げをしない。
207 図版「当用漢字字体表」をきれいなものにサシカエ。
212 最終行「斎宮頭」のルビを「さいぐうのかみ」に。
215 図版上段右から3つめ「北魏楷書」を「唐代楷書」に。
図版上段右から4つめ「北魏正字」を「唐代正字」に。
218 終わりから4〜3行目
「漢音は揚子江の最大の支流である漢江流域一帯の発音で、唐代に日本に伝わったようです。漢というのはもともとは川の名前です。」を
「漢音は長安付近の発音で、唐代に日本に伝わったようです。漢音の「漢」は中国を表します。「漢」はもともとは揚子江の支流の川の名前です。」に。
222 上の図をサシカエ。4行目「日本上代〜」から8行目「〜江戸も同様です。」を下記にサシカエ
「日本上代は、横線を先に書いています。平安時代は、左払いを先に書くものと、横線を先に書くものの両方があります。江戸時代は、謹身往来のように横線を先に書くものが圧倒的に多く、百官名尽のように左払いを先に書くものは少数です。このように書き順は曖昧なのですから、筆順のテストは、あまり意味がありません。」
233 最終行「草書からできたような気がします。」を「草書を意識していたのかもしれません。」に。
260 図版のキャプション「リュウミン」を「游築五号仮名」に。
280 「エキスパート字形」を「標準字形(JIS90)」に。
293 1行目1字目「の」をトル。
301 5行目「(禮の略字)」を「(禮の古文に由来する異体字)」に。
311 後ろから3行目「略字の」を「略字ができる」に。1行次ページに送る。
312 1行目「圍」に※をつけて、欄外に説明「※「囲」の「井」は「圍」と同じ音のものを借りてきた略字かもしれません。」を入れる。
313 Bの例の最後に「図(圖)」を追加する。
315 3行目「「鐵」を手書きしてできました。」を「「鐵」からできたものでしょう。」に。
317 3行目の小見出し「別字」を「別体字」に。
319 4行目「図(圖)」をトル。
320 7行目「書いたとしか思えません。」を「書いたのだろうと思います。」に。
10〜11行目をトル。
後ろから3行目「理由はわかりません。」の前に「なぜこう書かれるのか」を挿入。
323 後ろから2行目「覚えるのは」を「覚えるのが」に。
333 4行目「正字」の後に「(五経文字)のはず」を挿入。
10行目「正字」の前に「(19)の」を挿入。
336 「以上、四十五個もありました。」を「(19)と(22)が重複するのでそれを差し引くと、四十四種類の字体がありました。」に。
388 後ろから2行目「圓」のルビから「当」をトル。
392 2行目「(遇)」を当用漢字表の字体に変更。。
6行目「(月)」の字体を変更(点をうろこのある横線に)。
393 後ろから3行目「(號)」の後に説明「「号」と「號」は別字だが、楷書の時代に混用されている」を挿入。
404 4行目「(遍)」を当用漢字表の字体に。
後ろから2行目「(帽)」を当用漢字表の字体に。
407 1行目「龍」の1字目のルビに「★」を追加。2字目の「龍」の「★」をトル。
後ろから4行目「齢」のルビを「◉(じゃのめ)」に。「齢」の次に当用漢字表の字体の「齢」を挿入し、ルビに「簡」を振る。
408 常用漢字に追加された字と削除された字を差し替える。
438 図の4行目の親字「遠」を「越」に。
456 4行目「印刷所の現場では」をトル。
457 7行目「坊っちゃん」を「坊っちやん」に。
2009年04月22日
この記事へのトラックバック
p.168-176
「噛」の字種が重複しています。
p.223
「サ」の変体仮名として三つの字形が挙げられていますが、いちばん下のものは1画目を左から右に書いているようです。これは「左」の草書の上部(「さ」の十字の部分)からとったものらしいと、以前本で読んだことがあります。
p.312
@にある予(豫)や余(餘)は、Aに入れてもよいのではないでしょうか。
p.313
礼(禮)はIに入れるべきです。
双も崩し字とは思えません。「漢語林」では『又+又。手ふたつで、ふたつの意味を示す。」と説明されています。
遅(遲)と麦(麥)は楷書の通用体ではないでしょうか。隷書で既に同じ字体があります。真(眞)と同じ関係ではないかと。属(屬)もこれに準ずると思います。
写(寫)は写(冩寫)として、Dに入れていいかもしれません。
p.316
体(體)は、躰の扁を人扁にかえた字が「体(ホン)」と字体衝突した、と考えるべきではないでしょうか。
また、辮は当用漢字で字体を変更されていないので、弁の字を使うのは単なる代用表記だと考えた方がよさそうです。
p.317
「新漢語林」によれば、栃は
『もと杤と書く。明治初年に栃木県の「とち」を栃と書くことに定めてから、栃の字が広まった。さらには傍の(厂万)を(厂萬)の略字とみなして、レイと読むこともある。』
とあります。萬とは本来無関係のようです。
p.318
国(國)は國の草書からできた字かもしれないと、諸橋大漢和字典のHPで説明されていました。
p.319
濱(ヒン)は、簡体字の旁が「宀のしたに兵」になっています。江戸時代の崩し字にもこれによく似た字があるので、これをさらに略したものが「浜」になったのではないでしょうか。
また、「世界の文字の図典 吉川弘文館」には『浜(ハウ・ヒン,bang)はもと濱とは別字であるが、濱の略字として用いられてきた。』とあります。
「新漢語林」でも『〔浜〕舟をひき入れておく水溝。』として、水辺という意味の〔濱〕とは別に説明されています。
p.389
「卸」の括弧内の字形は当用漢字表のものではありません。
p.395
「習」は曜と同じく「羽」の下部を跳ねません。p.406「翌・翼」も同様です。
p.396
「商」の1画目が一になった字形を載せるべきだと思います。
p.399
「瀧」は龍の1画目を一にかえて当をつけるべきです。
また、「致」の旁が夂になった字を載せるべきだと思います。
p.400
「注」は「柱」と同じように、主の1画目が縦になった字を載せるべきです。
当用漢字表は徴も懲も、廳や程と同じように「壬」ではなく「王」になっています。
p.401
「凸」に簡がついています。
「肉」の括弧内の字形は当用漢字表のものです。
p.402
「霸にさんずいをつけた字体」は要らないと思います。
「肺」は、旁の縦棒を1画で書く字体を載せるべきだと思います。
p.407
「麗」の内部にある二つの点は、短い縦線が適切ではないでしょうか。
ご指摘ありがとうございます。
ご指摘の件、調べてみます。
調べた結果、ご指摘のすべてがおっしゃる通りでした。
「『文字の骨組み』2刷の間違いとご指摘」に転載させていただきました。
http://tonan.seesaa.net/article/396638624.html
もしも3刷が出る場合は修正します。
ありがとうございました。