2009年06月10日

『漢字整理案』「許容体案」11頁 文部省普通学務局 大正8年7月

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「献」は遅くとも元代には書かれている字。なぜこのように書かれるようになったのかはっきりしない。
「画」は「畫」の異体字の略字。
「畷」の許容体案はちょっと驚き。同じ形が4つある場合もこのように書くのか。
「畳」の許容体案は同じ形が3つある場合の書き方。「塁」「渋」と同様。
「痰」の許容体案は同じ形が2つある場合の書き方だが、どうも格好が悪い。「冬」などの字体と混同してしまう心配もある。書き文字の伝統では1字に2回の右払いは書かないので「炎」の上の「火」は払うべきではない。
「発」は使用例がみつからない。
「尽」は「盡」の草書からできた字体。
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