リュウミンとかヒラギノ明朝などのフォントの違いを「書体」の違いと書いてあるのを見かけるがそれはおかしいのではないだろうか。
楷書、行書、ゴシック、明朝とかの分類が「書体」の分類であって、リュウミンやヒラギノ明朝は明朝体という同じ書体である。
リュウミンやヒラギノ明朝というのは「書体」の下の階層の分類である。
ヒョウは
「動物界・脊索動物門・哺乳綱・ネコ目・ネコ科・ヒョウ属」
に分類される。
それならばリュウミンは
「図形界・文字門・表意文字綱・漢字目・明朝体科・リュウミン属」
に分類される。
この場合「明朝体科」の「○○○科」に対応するのが「書体」だとすれば、「リュウミン属」の「○○○属」に対応するのは「書体」ではなく「書風」だと思う。
たぶん昔は印刷所には「明朝」といえば1種類の明朝、「ゴシック」といえば1種類のゴシックしかなかったので、書体の下の階層の分類がなかったのだろうけど、書体の下にバリエーションができてもその分類名をいう言葉がなかったために〈書体〉といってしまったのだと思う。
2009年07月05日
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