拙著『文字の組み方 組版/見てわかる新常識』の訂正箇所です。
[6頁]最終行
修正前:以上ような
修正後:以上のような
[11頁]下から8〜7行目
修正前:活字の五号楷書(築地活版所の五号楷書の亜種と思われる)の仮名
修正後:築地系活字の五号太仮名
[21頁]
修正前:(使用フォント:[左]大日本スクリーン製造「ヒラギノ明朝W8」+「游築五号仮名W8」 [右]「游築見出し明朝」)
修正後:(使用フォント:[左]大日本スクリーン製造「游築五号仮名W8」 [右]「游築見出し明朝」)
[24頁]図中の「龍」字をエンジ色に変更。(欧陽詢「九成宮醴泉銘」に使用例があるため)
[25頁]図
欧陽詢「九成宮醴泉銘」の「龍」を追加する。
[31頁]中央付近のフォント名
修正前:Casron
修正後:Caslon
[34頁]5行目〈また,大きな文字ほどへこんで見える〉を削除。
[38頁]キャプション文頭の〈下の〉を削除。
[54頁]右の図の3行目の起こしカギ括弧の前を半角空け,その下の字間を少しずつ詰めてカギ括弧を行末に収める。
[56頁]左右の図の例文の最終行
修正前:四分に
修正後:四分〜二分
[57頁]左右の図の例文の最終行
修正前:四分に
修正後:四分〜二分
[63頁]下の段の2行が上の段とフォントが違う。
※フォントを変更したときに,下の段が選択できていなかったようです。お恥ずかしい。
[64頁]本文の最初に〈欧文の組版では〉を挿入。
[66頁]上の図中,〈段落小見出し〉,〈ページ末小見出し〉の色を赤に変更。
[67頁]1行目
修正前:やむを得ない場合は段落の小見出しを
修正後:のどにかかった小見出しを
[73頁]図の上から3つめの例文を下記にサシカエ。
〈It is also used―in dialogue, in reference to American Sign Lan-
guage (see 10.147, 10.149, 10.154), and elsewhere―to separate
letters when aword is spelled out.〉
上から3つめの例の下の説明を下記にサシカエ。
〈当たり前のことだが,欧文のラギッド組みでは行末を語単位で切って折り返す。字単位で切って折り返すことはない。音節(syllable)で切る場合は ハイフンでつなぐが,恥ずかしながら筆者はこれは箱組みの場合に限ると思っていた。ところが,ラギッド組みでもそうする場合もあるようだ。高岡昌生著『欧 文組版の基礎とマナー』(美術出版社)の74頁にその例がある。〉
[76頁]図中
2行目〈,「〉の色を黒に。
6行目の〈約物を〉を〈約物の前後を〉に。
最後から2行目〈。C〉の色を赤に。
[77頁]図中
6行目の〈約物を〉を〈約物の前後を〉に。
[86頁]図中の小見出しの起こしカギ括弧の大きさを,受けカギ括弧と揃える。
[87頁]図中の小見出しの起こしカギ括弧の大きさを,受けカギ括弧と揃える。
[88頁]本文5行目
修正前:コロンや
修正後:コロン(許容とする資料もある)
〈かといって「→」でもおかしいので〉を削除
[93頁]
1行目
修正前:拗促音を使わない
修正後」拗促音を小書きしない
修正前:拗音,促音
修正後:小書き
下から3行目
修正前:拗促音を使わない
修正後」拗促音を小書きしない
下から2〜1行目
〈なお,手書きでの促音の使用は拗音よりも早いようだ。夏目漱石は直筆原稿で「坊っちやん」と書いている。〉
を削除。
※狩野さんから《「坊っちやん」の小さな「っ」は促音ではなく「四谷」を「四ッ谷」と書くような「捨て仮名」ではないか》というご指摘をいただきました。
[110頁]4行目
修正前:JIS97
修正後:JIS2000
[112頁]3行目
修正前:〈小塚明朝Proはリュウミンと同様に2007年12月を境に表示が変わった〉
修正後:〈小塚明朝Proはリュウミンと同様に2007年6月にAdobe CS3にバンドルされたバージョン以降は表示が変わった〉
※直井さんからのご指摘です。
[119頁]図中の〈徤〉を〈健〉に
[120頁]
下から5行目
修正前:パラグラフ記号
修正後:パラグラフ
下から2行目
修正前:パラグラフ記号は
修正後:パラグラフは注記号の1つでもある。
[124頁]一番上の図のキャプション
修正前:dump quotes
修正後:dumb quotes
[128頁]2〜3行目
修正前:この場合,「percent」と1語では表記しないので注意。
修正後:アメリカでは「percent」と1語では表記することもある。
[130頁]9行目
修正前:meridien
修正後:meridiem
[132頁]最後の4行
修正前:Comon Era
修正後:Common Era
Anno Domini、Anno Mundi、Anno Hegiraeをイタリックにする。
[134頁]図中の例文の最終行がワンワードで終わらないように調整する。
後ろから5行目
修正前:et cetra
修正後:et cetera
[135頁]図中の例文の最終行がワンワードで終わらないように調整する。
本文4行目〈たとえば〉から6行目〈イタリックにするが,〉を削除。
[136頁]6行目の最後に次の文を挿入
電話番号や番地をつなぐ場合はfigure dashを使うこともある。
[137頁]図中の電話番号をつなぐハイフンをfigure dashに変更したものを加える。
[144頁]図2と図3のキャプション〈字游工房〉を〈大日本スクリーン〉に。
[155頁]7行目
修正前:R. M. Rittr
修正後:R. M. Ritter
[156頁]
オックスフォードルールの下から11行目,〈auther〉を〈author〉に。
シカゴマニュアルの中頃のクォーテーションの例のうち,「bbb」の後のシングルクォーテーションが1箇所逆向きなのを訂正。
[157頁]
オックスフォードルールの中頃の〈Novenber〉を〈November〉に。
[158頁]
シカゴマニュアルの下から8行目〈単位記号〉を〈省略記号〉に。
シカゴマニュアルの「ハイフンの用法」の5行目
修正前:c-o-l-o-r-a-d-o
修正後: C-o-l-o-r-a-d-o
「二分ダーシの用法」の2行目
修正前:11:30 a.m.−4:00 p. m.
修正後:11:30a.m.−4:00p.m.
[170頁]5行目
修正前:金属活字
修正後:写植
[172頁]「字游工房 游築見出し明朝」の説明
修正前:築地系の大正時代の一号明朝を元に
修正後:築地系の大正時代の36ポイント明朝を元に
※岡田さんからのご指摘です。
[180頁]「Adobe Garamond Pro Regular」のフォント見本と説明との間を1行空ける。
[181頁]
Didot Regularの説明の2行目〈ファーミン〉を〈フィルマン〉に。
Didot Regularの説明の2行目〈改刻されという〉を〈改刻されたという〉に。
[184頁]説明
修正前:
〈東京高等師範学校附属中学校内 國語漢文硏究會編『改訂 現代文読本 巻五』大正10年(1921)
字 間4分アキの組版。行頭字下げあり。本文の活字は秀英体3号明朝か。カギ括弧や読点は字間に入れ,句点の後は1字分空けるが,句点とカギ括弧が続く場合は なぜか字間に入れている。内容によってルビ付きとルビなしのページがある。右はルビ付きのページの部分(原寸)。ルビは濁音を使用するが拗促音は不使用。 ルビのサイズは本文の2分にあたる6号ではなく,やや小さい7号を使用。「私曲」のルビは肩付き,「言説」のルビは中付きで不統一。「言説」をこの当時は 「ごんぜつ」と言っていたようだ。〉
修正後:
〈東京高等師範学校附属中学校内 國語漢文硏究會編『改訂 現代文読本 巻五』大正10年(1921)
字 間4分アキの組版。行頭字下げあり。本文の活字は秀英体4号明朝。カギ括弧や読点は字間に入れ,句点の後は1字分空けるが,句点とカギ括弧が続く場合はな ぜか字間に入れている。内容によってルビ付きとルビなしのページがある。右はルビ付きのページの部分(原寸)。ルビは濁音を使用するが拗促音は不使用。ルビのサイズは本文の2分よりやや小さい7号を使用。号数制に4号の2分のサイズはない。号数制は7号をどのサイズにもルビとして使えるように整備したのではないだろうか。〉
[185頁]朝日新聞の活字が扁平になった日が昭和15年(1940)12月5日となっているが,昭和16年(1941)12月5日の誤り。
[187頁]左段下から3行目〈オックスフォード大学出版〉を〈オックスフォード大学出版局〉に。
[189頁]
右段「さとうけいのすけ」の項の2行目〈1896年〉を〈1954年〉に。
右段下から8行目〈発売〉を〈発行〉に。
[190頁]
修正前:じすえっくす JIS X…………98, 194
修正後:じすえっくす JIS X…………98, 196
[191頁]「ダーシ/ダッシュ」の項3行目
修正前:英文では全角の幅で
修正後:英文では半角の幅で
[192頁]〈とうようようかんじ〉を〈とうようかんじ〉に。
[193頁]「パラグラフ」の説明を下記にサシカエ。
〈 paragraph,段落。またはparagraph mark,段標。段標は段落のはじまるカ所を示す符号であり,欧文組版では注記号の1種としても使われる。〉
[194頁]
「ほうせつぶんり」の項の下から2行目〈1997年〉を〈2000年〉に。
〈むかいゆういち〉を〈むかいひろかず〉に。
[196頁]今井直一『書物と活字』の説明を下記にサシカエ。
〈著 者の今井直一は,ベントン彫刻機の発明者リン・ベントン(Linn Boyd Benton)から直接使用法を教わったただ一人の日本人で,その知識に加えて,ルシアン・A・レグロス(Legros, Lucian Alphonse)とジョン・C・グラント(Grant, John Cameron)の共著『Typographical Printing-Surfaces. / The Technology and Mechanism of Their Production』(〔英〕ロングマンス・グリーン商会 Longmans, Green, and Co.,1916年)などを参考にして本書を書いたと思われる。
これは高岡重蔵氏のご教示による。〉
[197頁]3行目〈R. M. Rittr〉を〈R. M. Ritter〉に。
2010年03月01日
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