拙著『文字の骨組み』に書いたように、書いても書かなくてもよい点を「咎なし点」とか「捨て筆」という。
その「咎なし点」にめずらしい使用例(ボクが知らなかっただけかもしれないが)を見付けたので、メモ代わりに記録しておく。
江戸期の文書で「木崎村」と書いてある。
「崎」に「咎なし点」が付くことはよくあるのだが、これは「崎」に点を付けずに書いてつづけて「村」を書き、その後に崎の「咎なし点」を書いている。
点は汚れではないかとも思ったのだが、「村」の最終画の点を上にハネているので、「咎なし点」だろうとおもう。
2010年09月11日
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