2010年09月19日

学参フォントの先祖? 渡部温『標註訂正 康煕字典』講談社

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渡部温『標註訂正 康煕字典』講談社の「口」は、学参フォントのように右下の隅の縦線が下に突き出していない。これにはそうとうこだわっているようだ。
この字書の親字の字体に言及している資料を見たことがないので掲載しておく。

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オリジナルの康煕字典では「口」の右下の隅の縦線が下に突き出している。

posted by トナン at 16:58| Comment(4) | TrackBack(0) | 文字あれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。

全部チェックした訳ではありませんが、『五経文字』で渡部版と同じように、クチと国構えの形を区別しています。『干禄字書』でも、大体そのようです。(ともに雄山閣の『異体字研究資料集成』収録のもの)
Posted by ykhn at 2010年10月04日 00:26
『五経文字』は楷書だから、当然「口」と「くにがまえ」は違いますが、明朝体では右下のゲタは「口」にも「くにがまえ」にも付きます。
それをわざわざ楷書と同じように「口」のゲタだけ取っているのが変わってるってことです。
Posted by 図南 at 2010年10月07日 01:19
説明ありがとうございます。
これ以前にクチの形にこだわった明朝体活字がどこかにあるのか、という話なのですね。

あと別件になりますが、『文字の骨組み』を読んでの疑問があるのですが、それはここで質問しても良いものでしょうか?(正誤表のページは見ました)
Posted by ykhn at 2010年10月08日 22:35
『文字の骨組み』を読んでの疑問は下記の記事にコメントを書いていただけるとありがたいです。
http://tonan.seesaa.net/article/116834395.html
あるいは直接メールをいただいても結構です。
hajime(アットマーク)tonan.jp
Posted by 図南 at 2010年10月09日 05:56
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