「鬱」が新常用漢字に入るそうです。
この字、読むには読めるのですが、どう書いたら良いのでしょう。
9種類の千字文から「鬱」を抽出してみました。
※一番上の左の図版に誤字発見
誤 随
正 隋
(元さんのご指摘によります。2010/11/25)
「鬱」はこんな風に書かれてきました。
井上千圃は文部省活字の版下を書いた人なのですが、活字と同じ字体は書いていませんね。
※文部省活字には「鬱」がありません。
蘇軾は「鬱」の「※」の部分に「米」を書いているという情報が届いたので、蘇軾の「鬱」を集めてみました。
「赤壁賦」の「鬱」が「米」なのかな?
拡大しましたが、「※」にも見えるし「米」にも見えますね。
2010年11月08日
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余談ですが、嘉門達夫の歌に「鬱」の書き方をそのまま歌った曲があります(^^;。
当用漢字表から常用漢字表までは手書きの字体を印刷文字に取り込むという方針だったのが、新常用漢字では方針が変更されて、印刷字体は印刷字体(いわゆる康煕字典体)のままとするとされたのではないかと想像します。
誤 随
正 隋