2011年01月02日

年賀状の起源?

恭賀新年

昨年までは正月になってから年賀状を書いていました。
というのは、すべからく手紙というのは書いた日の日付を書くものであって、年賀状のように届く日付を書くのはおかしいとおもっていたからです。

ところが認識が変わってきました。
『武士の家計簿』の著者・磯田道史さんが発見した古文書(磯田さんが出演したNHKラジオで知った)によると、どうも年賀状の起源は手紙ではなく名刺らしいのです。
現在の名刺は挨拶がわりに交換することが多いのですが、漢代の名刺は一種の不在票でした。
訪ねた相手が不在のときに竹簡や木簡に名前などを書き入り口に刺してくるもので、家の入り口には名刺刺しがあったといいいます。
そんなわけで名紙ではなく名刺なのですね。
漢代ですからきっと書体は隷書です。

で、磯田さんによると、江戸詰めの武士が藩内の武士に新年の挨拶に行く。行った先の武士も挨拶回りに行っていて留守。どこに行っても留守なのだがそれを承知で挨拶回りをするのだという。そこで紙に「恭賀新年」(謹賀新年ではない)と自分の名前を書いて名刺刺しに刺してくる。
明治時代になると、藩がばらばらになってしまい、挨拶回りに行けないので、名刺を送るようになった。そのうち名刺の形の郵便が登場。
これが年賀状の起源らしいのです。

これがそのとおりならば、年賀状は元旦に届かなければなりません。
そういうわけで、今年はなるべく元旦に届くようにと思いましたが、全部は間に合いませんでした。

皆様、今年もよろしくお願いします。
posted by トナン at 14:19| Comment(0) | TrackBack(0) | tonanの日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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