2011年03月07日

ベントン彫刻機についての覚え書き


リン・ベントン(Linn Boyd Benton、1844年 - 1932 年)が考案し、1884(明治17)年(1885年とする資料もある)に特許を取得。米国ATF社(American Type Founders Inc.)が社内用に使用。
註:ベントン彫刻機の特許を1885年とする資料
http://www.typeproject.com/type_archive/chronology.html
註:ベントン彫刻機を1884年に考案とする資料
http://www.jagat.or.jp/story_memo_view.asp?StoryID=7745
註:ベントン彫刻機を1885年に考案とする資料
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%B3%E6%AF%8D%E5%9E%8B%E5%BD%AB%E5%88%BB%E6%A9%9F
http://www.eng.chiba-u.ac.jp/outLstMuseum.tsv?uk1=%E5%8D%B0%E5%88%B7#162
http://newspark.jp/newspark/data/pdf_siryou/c_43.pdf

1995年以前は、アメリカでの特許期間は特許の成立から17年*だったから、ベントン彫刻機の特許取得が1884年だったとすると特許が切れるのは1901年、1885年だったとすると特許が切れるのは1902年。
註:1995年にアメリカは特許制度を改正し、有効期間を出願日から20年とした。
註:特許の成立から17年(サブマリン特許)
http://e-words.jp/w/E382B5E38396E3839EE383AAE383B3E789B9E8A8B1.html

1912(明治45)年に大蔵省印刷局が研究用として1台導入。
1922(大正11)年に東京築地活版製造所と三省堂が1台ずつ導入。〈http://newspark.jp/newspark/data/pdf_siryou/c_43.pdf〉〈http://www.jagat.or.jp/story_memo_view.asp?StoryID=147〉〈http://www.robundo.com/adana-press-club/column/news_feature/feature_p05.html
1938(昭和13)年,東京築地活版製造所が倒産。
東京築地活版製造所が所有するベントン彫刻機がオークションにかけられ,凸版印刷の所有となった。現在,印刷博物館にある。このベントン彫刻機が「不二越製機」製のベントン彫刻機の元になったといわれている(未確認)。
1949(昭和24)年(1948年とする資料もある)に津上製作所が大日本印刷と三省堂の協力の基に、三省堂が所有していたベントン彫刻機を模倣した国産の母型彫刻機を製造し、1号機が大日本印刷に導入され、技術指導は三省堂から受けた。
http://www.jagat.or.jp/story_memo_view.asp?StoryID=7745
今井直一著『書物と活字』(印刷学会出版部 1949年)はベントン彫刻機の使用解説書としての意味があった。

註:ベントンの国産化の年を1948年とする資料
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%B3%E6%AF%8D%E5%9E%8B%E5%BD%AB%E5%88%BB%E6%A9%9F
http://www.eng.chiba-u.ac.jp/outLstMuseum.tsv?uk1=%E5%8D%B0%E5%88%B7#162
註:ベントンの国産化の年を1949年とする資料
http://www.jagat.or.jp/story_memo_view.asp?StoryID=7745
posted by トナン at 00:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 文字あれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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