2011年03月21日
【字体変遷字典】04-1 促俗便保脵侶俐侮
【俗】「谷」の上部はもともと「ハ」が2つ重なったような形。南北朝時代には下の「ハ」がヒトヤネまたは横線のような形になる。唐代の正字は下の「ハ」が左右に離れている。漱石は草書を書いている。
【保】「人」と「子」に関係する字とおもわれる。甲骨文の字形を明朝体にすれば「仔」となる。金文では「子」のおしりか足のあたりに「ノ」状の曲線がある。これが「子」の左右に配されるようになったのであって、旁は「口+木」ではなく、「子+ハ」。そもそもカタカナ「ホ」の元字だから、教育漢字のように「木」を書くのはおかしい。
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元データは直しました。