2011年10月20日
『字体変遷字典』07-2 【冖】冨【冫】冬冴冶冷准凄
【冨】干禄字書では〈俗〉となっている。正字は「富」。漢代は「穴カンムリ」とする字体があった。
【冴】使用例がみつからない。書道字典に親字さえない。漢和字典には「冱」の異体字とある。
【冶】2011年に人名用漢字から常用漢字に変更になった。
【冷】干禄字書と五経文字の字体は点の方向と最終画の形がちょっと違う。
【准】説文所無。干禄字書では「準」を〈正〉、「准」を〈通〉としている。江戸期にはサンズイに作ることも多い。
【凄】2011年に人名用漢字から常用漢字になった。サンズイの「淒」と異体字。説文にはサンズイの「淒」が載っている。五経文字もサンズイの「淒」を摂っている。日本ではニスイの「凄」。現代中国もニスイの「凄」を摂っている。
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