2011年11月24日
字体変遷字典7-4【几】凡処凧凪凰凱
【処】説文では「処」を親字として掲げ、「處」を或体(異体字)としている。説文に従えば「処」は「處」の略字ではない。金文にも「処」と思われる字体がある。金文の「処」の左側は「人」だろう。「処」「處」それぞれに正字体と通用体がある。馬王堆の字体が「処」の通用体。五経文字で〈俗〉としている字体が「處」の通用体。漱石は「処」「處」両方の字体を使うが、「処」の使用は「ところ」と訓読みする場合の1度だけ。音読み及び熟語での使用は「處」を使う。
【凱】一部の書道字典には「本は豈」「豈の俗字」などの記述がある。
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