【刹】説文には未掲載。新附に「柱也。从刀、未詳。殺省聲。」とある。文部省活字では偏の「ホ」に点がついている。
【前】元は「止」と「舟」を合わせた「歬」の字体らしい。甲骨には「行(十字路の形)」のついたものもある。「歬」に「刀」が加わり、「止」が略体になったものが「前」らしい。あったものが略されるのならわかるのだが、なぜ「刀」が加えられたのかは謎である。説文には別字で「止+舟+刀」の字体の篆文が載っている。これは「剪」という字である。元々「止+舟+刀」の字体なのにさらに「刀」を加えて「剪」となった。こちらもなぜ「刀」が加わったのか謎である。
【則】古代には4種から5種の字体があったようだ。説文では「則(貝+刀)」の字体が正体とされていて、漢代以降もその字体が書かれているから、始皇帝時代に統一された字体は「則(貝+刀)」だったのだろう。ところが権量銘に用いられている字体は「鼎+刀」である。始皇帝は度量衡の統一と文字(字体)の統一をしたといわれるが、まず度量衡の統一をして、後に文字(字体)の統一をしたのだろう。
【剃】南北朝期より古い使用例がみつからない。五経文字には説文篆文に対応する字体が「彡」部に掲載されている。


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