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【𠝏】当用漢字字体表から現在の常用漢字まで使われている「剣」は江戸時代に一般化された字体らしい。中国では清代が最初か。ただし、「剣」の偏の字体は鎌倉時代の墨流本朗詠にある。中国では宋代の印刷本にある。当用漢字字体表が発表された時点で、岩田母型製造所には「剣」の字体の母型はなく、印刷字体としては一般的ではなかったようだが、弘道軒清朝にはある。いつ作られたものだろうか。
【功】南北朝期は、旁を「刀」とする字体が多数派。これは書聖といわれる王羲之が誤字を書いた影響ではないだろうか。旁を「刀」とする字体を干禄字書は〈通〉としているが、五経文字では〈訛〉と訂正している。
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