2013年02月11日
字体変遷字典−−これまでのまとめPDF
だいたい10分の1ぐらいが終わったので、最初から見直して修正したものをPDFに書き出しました。
修正点などありましたら、ご指摘くださると幸甚です。
jitai20130211-1.pdf
jitai20130211-2.pdf
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p5 冨 富の異体字として整理済。
p7 凧、凪 国字なので中国の字はない。「現代中国」の注記付きの凧、凪は消去し、p21の「匂」に倣って「国字」と注記すべき。
p12 止/舟 前の異体字として整理済。
p24 千 「十」が入っています。
2
p11 僊 仙の異体字として整理済。
以の異体字としてあげられている「己部」の字 以の異体字として整理済。
p15 身+豊、骨+本、躰 体の異体字として整理済。
p26 働 動の異体字として整理済。
「効」と「勅」のところでも言いましたが、「Sim Sun」など、コンピュータの中国書体にあるということと、実際中国で認められているというのは別のことなので、中国語辞典等で確認なさったほうがいいと思います。
字典で調べなおします。
P25 【会】の現代中国が日本のフォント(字体は合っている)
P45 【値】の現代中国が日本の字
P91,97 【剣】【劍】の現代中国が日本の字
新字体と旧字体で画数が異なる字は二回収録されてますが、片方だけで良いと思います。
新字体と旧字体で画数が異なる字をどうするかは迷ったのですが、二回収録することにしました。
凡例をまだ作っていないのですが、収録する文字は「JIS第一水準+常用漢字」とするつもりです。従って「JIS第一水準+常用漢字」に新字体と旧字体の両方があるものは両方とも収録します。
「JIS第一水準+常用漢字」に新字体か旧字体のどちらかしかない文字は1回しか収録しません。
p4 主 乙瑛碑とある字が二つとも空欄です。
p6 乾 現代中国では「qian」の音の時は「乾」を使います。「乾坤」は「乾」です。
p7 事 下段注記には「亊」があるが本表にはありません。
p8 亘 音訓「わたり」のみです。
p9 亨 明治の漢字に「享」の異体字が入っています。「享」の欄に移すべきでは?
p10 京 「京」の横列がほとんど空欄で「享」が一つだけ入っているのは、1列ずれたのでしょう。
亭 下段注記【亭】が二つあります。
p15体 康熙 「躰」と「骨+本」の位置が逆になっています。
>p9 亨 明治の漢字に「享」の異体字が入っています。「享」の欄に移すべきでは?
「明治の漢字」に「亨」の許容字として「享」が載っているのです。
「乾」のままが正解ですか?
>p8 亘 音訓「わたり」のみです。
参考にしている『JIS漢字字典』には「わたり」しか出てないんです。
中国では、この2字を字音によって使い分けているということです。
「亨」と「亘」のところは、何か注記があると親切かもしれませんね。
「gan」のほうは「干」に整理されました。「qian」のほうは「乾」のままです。
ですから、日本の漢字の「乾」に対しては「干」と「乾」の2種類の中国の漢字
が対応するわけです。
「qian」と読むのは「いぬい」とか「乾坤」の意のときです。
日本語でも「乾」の字は「乾燥」の時は「カン」、「乾坤」のときは「ケン」と
読みますよね。
「カン」と「ケン」は漢音と呉音ではなく、もともと「乾」に2種類の字音があ
るのです。
「乾」には gan1 と qian2 の2種類の読みがあり、gan1 と読む場合は簡体字「干」を
用いますが、qian2 と読む場合は簡体字を用いず「乾」を使います。
日本語でも gan1 に当たる場合は「カン」と読み、「乾燥」「乾杯」などと使います。
qian2 に当たる場合は「ケン」と読み、「乾坤(けんこん)」「乾下乾上(けんかけん
じょう)」などと使います。
この「カン」「ケン」は漢音呉音の違いではありません。gan1 に当たる場合は漢音呉音
ともに「カン」、qian2に当たる場合は漢音「ケン」呉音「ゲン」になります。
よくわかりました。