2013年08月01日
「右」の書き順の復習
以前書いた「右と左はなぜ書き順が違うのか」のとおり、書き順は中国では左払いを先に書くものが圧倒的に多いようです。
篆書の手の、指を先に書いて腕を後から書くからです。
ところが日本に伝わったのは横線を先に書く書き順だったようです。
平安中期には左払いを先に書くものと、横線を先に書くものが共存しています。
江戸期は横線を先に書くものが圧倒的に多くなり、左払いを先に書くものはごく少数になります。
「当用漢字字体表」は現代に近い字体を採用しているようです。
もし書き順も現代に近いものを採用するのであれば、「右」は横線から書くことになりそうですが、「右」は例外のようです。
実際、『書き順の手引き』では当初、「右」を横線から書くという内容だったらしいのですが、江守賢治さんの意見を取り入れて、左払いからに変更されたそうです。
現代中国では横線を先に書くそうです。
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