【土】点が付く例が多い。「士」には点のついた例が見えないので、点を付けることによって「士」と区別していたのかもしれない。点のついた「土」は干禄字書では〈通〉。日本の上代から平安には「士」の字体の土もある。
【圭】「王」のついた古文がある。五経文字では「王」のついた字体を古文とはせず、正字体として扱っている。本来は「土+土」だが隷書以降は、「横線4本+縦線1本」の字体が出現する。
【在】説文に「从土才聲」つまり「(意味は)土に従い才の声(音)」とされる字だが、甲骨や金文に「才」だけの字形があるので、「才」は音だけを表すものではなさそうだ。また、金文に「土」ではなく「士」と思われる字形がある。つまり、「才+土」の形声ではなく、「才+士」の会意の可能性もあると思う。


「土本無點、諸碑士或作土、故加點以別之」。
読み下すと<「土」もと点無し、諸碑「士」或いは「土」に作る、故に点を加へ以てこれを別す>くらいのところですか。ご参考まで。