2016年02月29日

字体変遷字典(【土】埜培埠堀堰堪)

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【埜】「埜」は康煕字典に親字として「土」の部首に載っているが、「野」の古文としても載っている。

【堀】「堀」を引くと説文篆文1だけが出てくる字書と、説文篆文1と説文篆文2の両方が出てくる字書ががあるが、これらは異体字なのだろうか、別字なのだろうか。

【堪】旁の「匹」をくずすと「正」の草書と同じ形になる。そうしてできた異体が魏の正始石経。


posted by トナン at 01:55| Comment(5) | TrackBack(0) | 字体変遷字典(大熊肇試作) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「堀」ですが、説文1のほうは『説文解字注』にある小篆、説文2のほうは『説文解字』大徐本にある小篆です。『説文解字注』は非常にすぐれた注釈書として尊ばれていますが、著者の学説に従って本文を自由に改変してしまうことがあります。
この場合「屈」は『説文解字』の尾部にあり、「从尾出聲」としていて説文1の形になっています。これに従って『説文解字注』が「堀」の小篆を改めたのでしょう。「崛」「掘」も『説文解字』で説文1の形になっていますから『説文解字注』の改変は恐らく正しいと思われます。
Posted by 小駒 at 2016年02月29日 18:11
小駒さん。いつもありがとうございます。
いやあ、勉強になるなあ。
Posted by ( ´_ゝ`) 大熊肇 at 2016年02月29日 19:45
http://dict.variants.moe.edu.tw/yitib/frb/frb00541.htm
では大徐本が説文篆文1の形ですが、異本があるのかな?
Posted by ( ´_ゝ`) 大熊肇 at 2016年02月29日 19:59
そうなんです。大徐本にも異本があるんです。僕が見たのは中華書局の一篆一行本(これが一番流布しています)でした。説文解字詁林所収の大徐本も2でした。この他にも有力な異本が何種かあるんですが、僕は持っていません。台湾の異体字字典のはそのうちのどれかだと思います。ちなみに小徐本も2でした。1の上の部分は屬の上の部分と同じものです。
Posted by 小駒 at 2016年03月01日 00:30
ということは、大徐本は説文篆文2、段注本は説文篆文1と言い切っちゃうのもまずいのでしょうね。
ちなみに、ボクが持っている大徐本は香港太平書局出版というものですが、説文篆文2です。
Posted by ( ´_ゝ`) 大熊肇 at 2016年03月01日 02:48
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