2016年10月10日

字体変遷字典:【大】奏套奥奨奪


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【奥】説文篆文の字形を楷書にすれば「奧」の方が近いとおもうのだが、五経文字では「奥」。中国でも日本でも書かれていた字体は「奥」。「奧」は康煕字典、文部省活字、当用漢字表。太宰治が「奥」を書いているのが興味深い。
【奨】中国から日本の平安時代まで下部を「廾」にしている。江戸期以降は下部を「大」にしている。康煕字典は「奬」を「大」の部首に「獎」を「犬」の部首に載せている。説文篆文に従えば「獎」のはずだが文部省活字も当用漢字表も「奬」。
【奪】下部を「集」にする異体字があり、干禄字書では〈俗〉とするが平安以降の日本では書かれることが多く、漱石も書いている(2016.10.12訂正)。



〈参考にしている主な字典〉


posted by トナン at 16:23| Comment(3) | TrackBack(0) | 字体変遷字典(大熊肇試作) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「奏」の字(大部6画)が抜けちゃいましたね。
Posted by 小駒 at 2016年10月26日 19:14
見出しは「奏套奥奨奪」ですが図版は異なります。
Posted by 小駒 at 2016年10月26日 19:17
小駒さま、ご指摘ありがとうございます。
修正しました。
Posted by 大熊肇 at 2016年10月27日 00:00
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