2017年07月10日

字体変遷字典 【女】姻姥姦姿姫

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【姻】文部省活字では旁の「因」の中の「大」の右払いを払っているが、四角で囲まれた空間の中では止めるべきだとおもう。康煕字典に倣ったのだろうか。当用漢字表や当用漢字字体表は止めている。「因」の中の「大」は開脚して「土」になり頭をすくめて「工」になり右側が省略されて「コ」になる。

【姦】「姦」「姧」「奸」が異体字なのか異なる字種なのか難しいところだ。殷代には「姦」と「奸」があり、説文にも「姦」と「奸」が別に掲載されていて「姧」は見えない。「姧」が出現するのは南北朝期のようだが、二玄社『新書源』では敬史君碑の「姧」は「奸」の異体字として掲載されている。五経文字には「姦」の〈訛〉つまり俗字として「姧」が載っており、「奸」は別に載っている。平安から江戸時代には「姦」の意味で「姧」を使っている。康煕字典には「姦」「姧」「奸」が別々に載っている。現代中国では「奸」を使う。
posted by トナン at 19:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 字体変遷字典(大熊肇試作) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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