2007年06月23日

映画「日本の青空」

「九条の会」の知人の薦めで、映画「日本の青空」を見に行った。
http://www.cinema-indies.co.jp/aozora/
映画の中で、研究会の貼り紙が「憲法研究會」ではなく「憲法研究会」となっていた。
憲法研究會の発足は1945(昭和20)年、当用漢字字体表の発表は1949年。
実際の憲法草案要綱では「憲法研究會案」となっているからたぶん間違いだろう。
http://www.ndl.go.jp/constitution/shiryo/02/052shoshi.html
http://www.ndl.go.jp/constitution/shiryo/02/052/052_001l.html

とはいうものの、新憲法の作成と新字体をはじめとする国語改革は同じ気分だったような気がする。
新憲法作成も国語改革もGHQという虎の威を借りながらも、日本人がやったということは間違いない。
そして今、「いわゆる康煕字典体」復活と憲法改革論議も気分としてリンクしているのかも。

「日本の青空」とは憲法草案要綱であえて空欄にした「軍隊」の項のことだという。

※鈴木安蔵は治安維持法の違反第一号。これは知らなかった。
posted by トナン at 23:02| 埼玉 ☁| Comment(4) | TrackBack(0) | 文字あれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。

隷書が好きでいろいろ調べていたらここにたどり着きました。

アメリカで書道を勉強しています。
いろんなお話が書いてあってとても興味深いです。

ただ、角川の字典を持っているのですが
どうしても見つからない文字がありました。

そういう時、大熊さんは組み合わせてお書きになりますか?

更新楽しみにしています。





Posted by 奈緒 at 2007年07月02日 08:13
奈緒さん、コメントありがとうございます。
漢字には古くからある字と新しい字がありますから、隷書のように2千年も前にはなかった字もあったでしょう。
どうしても書かなくてはいけないけどない字は、偏と旁などを分けて調べるしかないですね。
Posted by トナン at 2007年07月02日 13:46
こんばんわ
お返事ありがとうございます。
なるほど。大熊さんがおっしゃるとおりに調べてみるとありました!

アメリカの地で改めで漢字の魅力を味わっています。
最近は若者の間で漢字が流行りですが
当て字の様な漢字の組み合わせでタトゥーを
入れている方を見ます。
ちょっと間違った組み合わせだと
びっくりしてしまう事もあります。

でも小心者なので何も言わず見てるだけの私です。

又遊びに来ます。回答ありがとうございました。


奈緒
Posted by 奈緒 at 2007年07月07日 19:45
当方にも「タトゥーにしたいので字を書いてくれ」、という連絡が何回かきました。
でも漢字を知らない人が彫ると違う字になってしまう可能性があるので、お断りしています。
彫ってしまってからではやり直しがききませんからね。
日本人で肩に「LAVE」と彫ってしまった人がいるそうです。(^^;)
Posted by トナン at 2007年07月08日 03:42
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