
【彊】干禄字書と五経文字は「強」と「彊」を異体字とする。大徐は「強」と「彊」を別に掲載している。康煕字典は「強」「强」「彊」を別々に掲載している。陸軍幼年学校用字便覧は「彊」を「強」の通用字とする。大徐は「強」の字体だが、秦代、漢代も「强」の字体なのでもしかしたら大徐が誤りなのかもしれない。
【当】「當」の略字。「小」か「田」部に分類されることも多いが、本書では「彑」部に載せた。「當」の「口」と「田」の左の縦線をつなげる字体がよく書かれ、その字体を九経字様では「訛」とする。「当」は遅くとも明治時代には書かれていたようだ。
【彙】2010年に常用漢字に追加された。大徐では入力不能な部に載っている。
【形】五経文字は「形」を載せるが、陸軍幼年学校用字便覧は「形」を本字としている。