2023年08月22日

夏目漱石の文字遣い 『こころ』手書き原稿062

夏目漱石の『こころ』の手書き原稿の復刻版(岩波書店)を手に入れて、字体を検証しているところなのですが、漱石独特の文字遣いも興味深いので、気がついたものをアップします。
※仮名遣いは現代仮名遣いにします。

こころ062.jpg

「左右は」

こころ062-1.jpg

現代なら「そうは行かない」とするところを「左右は行かない」と書き、「左右」に旧仮名遣いの「さう」とルビを振っている。

「丸で」

こころ062-2.jpg

「まるで」を「丸で」と」している。
「丸で」はこの原稿にはじめて出てきたのではなく、前の原稿にも頻出している。
posted by トナン at 15:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 文字あれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック