夏目漱石の『こころ』の手書き原稿の復刻版(岩波書店)を手に入れて、字体を検証しているところなのですが、漱石独特の文字遣いも興味深いので、気がついたものをアップします。
※仮名遣いは現代仮名遣いにします。
「左右は」
現代なら「そうは行かない」とするところを「左右は行かない」と書き、「左右」に旧仮名遣いの「さう」とルビを振っている。
「丸で」
「まるで」を「丸で」と」している。
「丸で」はこの原稿にはじめて出てきたのではなく、前の原稿にも頻出している。
2023年08月22日
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