2007年12月27日

【補足】「わ」と「れ」の左側は同じ形ではない

通常は1日に100アクセスあるかないかの地味なブログに
http://tonan.seesaa.net/article/74092312.html
では8000アクセスが数日続いてとまどっています。
コメントを寄せてくださった方、トラックバックしてくださった方、リンクしてくださった方、ありがとうございます。また、うっかり丸数字(機種依存文字)を使ってしまい申し訳ありませんでした。
質問をいただいたのでそれにお答えします。

Q:「ね=祢」は「れ=礼」の左側と同じか?

A:「ね=祢」は「れ=礼」の左側とまったく同じです。ついでですが「り=利」は「わ=和」とほとんど同じ形になります。「り=利」と「わ=和」が近くにくる場合は、「り」を変体仮名の「里」にしたり、「わ」を変体仮名の「王」にしたりして区別しています。
現在の平仮名の「り」は、のぎへんを縦線1本、りっとうを縦線1本に略したものです。

01neri.jpg

Q:「は=波」と「ほ=保」の左側の形は同じか?

A:さんずいもにんべんもくずすと同じ形です。

02haho.jpg

なお、「保」は「人+口+木」ではありません。「人+子」です。「子」に点がついたものが「口+木」にまちがえられたのです。「木」ではカタカナの「ホ」になりません。

03ho.jpg

※図版中の略称:高一=高野切第一種 高二=高野切第二種 高三=高野切第三種 継=継色紙 秋=秋萩帖 関=関戸本古今集 倭=御物本和漢朗詠集 松=松籟切 十=十五番歌合 入=入道右大臣集(頼宗集) 元=元永本古今集 広=広田社歌合 入定=入道右大臣集(定家補筆) 中=中務集 定=更級日記 金=金葉集 寂=古今集 土=土佐日記 浄=拾遺集 兼=兼好法師家集 堯=百人一首 栄=栄雅詠草 実=石清水若宮歌合等 言=源三位頼政集 霊=麓木抄 吉=称名院殿詠哥
posted by トナン at 22:41| 埼玉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 文字あれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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