
夏目漱石の直筆原稿から凸版を起こしたものだとおもわれる。
【釈文】
不折俳画の序
不折俳画法には●物が多かったが今度のには人物が過(成)をためている。考へると俳画の人物程妙に出来上がってるものはない。●々女に好かれないのを以て特色と心得てる顔ばかりである。グロテスクと云ふ言葉があって美と区別するが元来比グロテスクなる言葉が西洋語であるに拘はらず共趣味は決して西洋的でない。大抵は日本支那印度の美術品に限って使はれてる様に思ふ。
(●のところが読めません。どなたかご教示ください)
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悉くの「く」。もともとの「久」に近くなっているのですね。他にも「か」が「可」だったり「に」が「爾」だったり、慣れない私には途中で放棄してしまいそうな困難さと感じます。
以下、お役に立ちましたらば幸いです。
不折俳画の序
不折俳画法には景物が多かったが今度のには人物が過半を占めてゐる。考へると俳画の人物程妙に出来上ってるものはない。悉く女に好かれないのを以て特色と心得てる顔ばかりである。グロテスクと云ふ言葉があって美と区別するが元来此グロテスクなる言葉が西洋語であるに拘はらず其趣味は決して西洋的でない。大抵は日本支那印度の美術品に限って使はれてる様に思ふ。
助かりました。
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