2008年04月04日

新聞の活字

先日、岩田母型の高内一さんから聞いたのですが、戦時中の新聞社は会社が爆撃されても機能が停止しないように分社化していたんだそうです。
大阪、東京はもちろんもっとたくさんの会社に分けていた。
で、朝日新聞は大阪朝日と東京朝日では活字も違っていた。大阪朝日は太佐源三(つまりモトヤ系)の活字、東京朝日は岩田母型が作った活字を使っていた。毎日も読売も岩田母型が作った母型を使っていたそうです。もちろんそれぞれが特注品ですべて違う活字です。
戦後、GHQのすすめもあって新聞社各社はベントン父型母型彫刻機を導入し、朝日新聞は太佐源三デザインの活字を全面採用。
毎日新聞は岩田母型にいた村瀬錦司さんが活字制作に着手し、小塚昌彦さんが完成させた。読売新聞は岩田母型が作ったということらしいです。

驚いたのは、印刷物のシェア60%を誇った名作・岩田のベントン母型をデザインしたのは高内一さんだということです。
高内一さんはデザイナーとしてではなく営業マンとして岩田母型に入社した人です。まあ、もともと書の心得があった人ですが、営業マンが作った母型だとはねえ。読売新聞の活字も高内さんが作ったものです。
posted by トナン at 21:27| 埼玉 ☁| Comment(0) | TrackBack(1) | 文字あれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Excerpt: たまたま目にしたんですが、最近ネットでは評判のよろしくない毎日新聞社がフォントデザイナーを募集してます。 2010年度春入社 社員募集
Weblog: 実験る〜む
Tracked: 2009-01-08 17:43