2008年04月05日

『不折俳画』上-序-2

haiga-jo2.jpg

【釈文】
はどうでも好いが比グロテスクと云ふ趣味を尤も鮮明確的に●●しているものは俳画である。不折俳画を一見すれば誰でも余が説を否定するものはあるまい。
 比グロテスクと云ふ趣味をカリカチュアから(得)る面白味と混同しては全く興がない。グロテスクではとぼけた●が真面目にそれ自信に●て價値を●成しているがカリカチュアに●ると本来の面目を●張して変化せしめた点、即ち彼我を比較して其●に調私と

●のところ、読めません。

※漱石は「真」の下の横線を「直」のように曲げて書いている。かといって「眞」のように旧字を書いているわけでもない。これは興味深い。
「点」は略字を書いている。
posted by トナン at 20:32| 埼玉 ☁| Comment(1) | TrackBack(0) | 不折俳畫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
今回分です。


はどうでも好いが、此グロテスクと云ふ趣味を尤も鮮明確的に発揮してゐるものは俳画である。不折俳画を一覧すれば誰でも余が説を否定するものはあるまい。
 此グロテスクと云ふ趣味をカリカチユアから得る面白味と混同しては全く興がない。グロテスクではとぼけた所が真面目にそれ自身に於て價値を構成してゐるが、カリカチユアに至ると、本来の面目を誇張して変化せしめた点、即ち彼我を比較して其間に調和と
Posted by 待雪 at 2008年04月06日 11:51
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック