2008年04月06日

『不折俳画』上-序3

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【釈文】
有せねばならぬと思ふ。ここが西洋のスケッチとは違ふ所以である。スケッチは本来が大作の用意として他日の材料に書き溜めるものの様に思はれるが俳画はさうではない。それ自身に於て完全したようである。是より以上精密にする事も複雑にすることも不必要な所が身上になる。吾々文明人の生活は日にまし●●によって●●のは催しも気の付く事であるが●●に複雑な文明の潮流に浴して流されてゐるうちに、何だ面倒だもう

●のところ読めません。みなさまよろしく。

※「やうである」ではなくて「ようである」と書いてある。
posted by トナン at 22:45| 埼玉 ☁| Comment(3) | TrackBack(0) | 不折俳畫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
今回分を投稿します。


有せねばならぬと思ふ。こゝが西洋のスケツチとは違ふ所以である。スケツチは本来が大作の用意として他日の材料に書き溜めるものゝ様に思はれるが、俳画はさうではない。それ自身に於て完全したものである。是より以上精密にする事も複雑にする事も不必要な所が身上になる。吾々文明人の生活は日にまし繁劇になつて行くのは、誰しも気の付く事であるが、斯様に複雑な文明の潮流に浴して流されてゐるうちに、何だ面倒だ、もつ[とずつと……]
Posted by 待雪 at 2008年04月06日 23:35
待雪さん、ありがとう。

「繁劇」とか「斯様」とか読めないのは言葉を知らないからですね。
Posted by 大熊肇(トナン) at 2008年04月07日 01:35
繁劇は私もはじめて見る単語でした。ちょっと覚えがありません。斯様は、時代劇とかでお殿様が使っているのは聞いても、字で読むのはほとんどないから、こうした手書きから判別するのは本当骨が折れることだと思います。
Posted by 待雪 at 2008年04月08日 00:32
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