2021年04月29日

字体変遷字典 【广】庵康庶庸廃

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【康】説文解字では禾部に分類されていて、例示字体には禾が付いているがそのような字体は他にみつからない。禾のない「康」は或体になっている。

【庸】説文解字も五経文字も用部に分類されている。
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2021年04月11日

字体変遷字典 【广】店府庖度庫座庭

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【度】説文には「又」に、五経文字では「廿」に、康煕字典には「广」に分類されている。

【座】漱石は「座」と「坐」を混用しており、使い分けの法則性は無いようだ。太宰は「坐って」「歌舞伎座」「銀座」のように使い分けている。
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2021年03月15日

字体変遷字典 【广】庄序床庇庚底

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【庄】「庄」と「荘」は現在の日本では別字として使われているが、現代中国では「荘」も「庄」の区別はなく、どちらも「庄」と書く。『明治の漢字』の「荘」の項に「許容字」として「庄」があり、『陸軍幼年学校用字便覧』には「荘」と「庄」を「實ハ別字」とあるので、日本でも明治から昭和のはじめの頃は通用していたのだろう。

【床】「牀」は異体字。干禄字書では「牀」を〈正〉、「床」を〈俗〉としている。『明治の漢字』では「牀」を標準、「床」を許容字としている。『陸軍幼年学校用字便覧』では「牀」と「床」を同字としている。「牀」も「床」も咎なし点が付くことがある。
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2021年03月04日

字体変遷字典 【幺】幻幼幽幾【广】広庁

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【広】「廣」の略字で、明治時代にはすでに使われていたようだ。「黄」がなぜ「ム」に略されるのか理由がわからない。

【庁】「庁」「廰」は「廳」の略字。江戸期には「厂」で書かれることもあった。現代中国も「厂」の字。
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2021年02月19日

字体変遷字典 【干】干平年幸幹


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【干】上代から江戸期は縦線をハネて「于」の字体に書くことがある。また、平安の元暦萬葉では1画目を右から書き「千」の字体になることがある。

【平】2つの点を「ソ」の形と「ハ」の形にするものの2種類がある。

【年】異体字に「秊」があり、「秊」が説文解字に合致する字体。干禄字書も「秊」を〈正〉とする。どの線を長くするかは字体を考える上で大切な問題だが、「年」では、@上から2番目の横線を長くする、A上から3番目の横線を長くする、B縦線を長くするのB種類の字体がある。隷書ではAとBだけで@は見当たらない。行書や楷書では@とAだけで、Bが見当たらない。

【幸】中国でも日本でも横線が1本多い字体が散見される。

【幹】「幹」は説文に不録だが「榦」は掲載されている。「幹」と「榦」は異体字とされるが、大徐は別字と考えているようだ。「幹」は現代中国の簡体字では「干」と表記するが、「干」と「幹」の使い分けに困らないのだろうか。
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2021年02月13日

字体変遷字典 【巾】常帳幅帽幌幕幡幣

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「巾」が偏になると「忄」と間違えて書かれることが多い。
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2021年01月12日

字体変遷字典:【巾】帝帰師席帯

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【帰】隷書で「止」が右に伸びているもの(にょう)と伸びていないものがある。孔子廟堂碑は説文解字の籀文の字体を書いている。

【師】漢代に旁を「帀」ではなく「市」としているものがある。また曹全碑では偏が「阝」になっている。
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2020年12月07日

字体変遷字典 【巾】市布帆希帖帥

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【市】干禄字書では正字は「市」ではなく「巿」で「市」を「俗」としている。

【帆】説文では「馬+風」の字体。この字体を空海が聾瞽指歸に書いている。空海は説文解字を見ていたのだろうか。
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2020年09月03日

字体変遷字典 【己】巴巻巷巽【巾】巾


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【己・巳・已】「己・巳・已」はまったく異なる字種だが手書きにすると混同する。冒険家の植村直己さんやグラフィックデザイナーの浅葉克己さんなど「己」を「ミ」と読む人もいる。「已」は「イ」という音を持ち「㠯・以」と関係がある字らしい。「㠯」と「以」は異体字であり、農具の鍬の一種の象形らしい。筆者は「㠯・以・已」を次のように推測する。「㠯」は鍬の歯を下向きにして正面から見た形。「以」は鍬を歯を左にして横から見た形で、右の「人」の部分は人ではなく鍬の柄ではないだろうか。「已」は鍬の歯を上にして正面から見た形で作業の終わりを意味し、そのために「すでに・のみ・やむ」という意味をもつと考える。漱石は「已」を「已を得ん」という使い方をしている。

【巻】説文解字、五経文字、康煕字典共に「卩」に分類されている。「弓」に点を打ったような異体字は来歴不明。

【巷】2004年のJISの例示字体変更前は「巷」でした。

【巽】説文に4つの字体が掲載されており、そのうち3つは「巽也」とあるが。1つだけ「具也」とされている。段注によれば「具」が本義であり「巽」は仮借としている。弘道軒の四号と三号の字体が異なる。
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2020年05月13日

字体変遷字典:【山】岩岨岱岬峡峠

【岩】説文には「岩」は掲載されておらず、「嵒」を「山巖也」、「碞」を「磛碞也」、「巌」を「岸也」とする。正字通では「岩」を「嵒の俗字」としている。陸軍幼年学校用字便覧では「岩」などを通用字としながら「いはほトイフニハ巖ヲ用ヒテ岩ヲ用ヒズ」と注釈を入れている。文部省活字には「岩」はあるが「巖」はない。

【峠】国字。

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2020年05月11日

字体変遷字典:【山】岐岡岳岸

【岐】2020年に教育漢字の小学4年生に配当された。説文には「支+邑」の字体で邑部にあり、或体として「岐」が載っている。南北朝期以降に「咎なし点」がついた例がある。上代から平安にかけて「山」を「止」と間違えた例がある。漱石の字体の知識には驚愕する。

【岳】「嶽」と異体字。漢代の魯俊碑、南北朝期の元継墓誌は説文の古文に倣った字。五経文字では「岳」を象形、「嶽」を形声とする。康煕字典には「岳」と「嶽」が別々にあるが、「嶽」の古文としても「岳」がある。南北朝期、日本の平安時代に「岳」の「山」を「止」に誤る例が見える。「嶽」の「山」を下部に移構する異体字があった。

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2020年02月03日

字体変遷字典:【尸】尽局尿尾居屈

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【尽】「盡」の草書からできた略字だとおもわれる。「盡」には横線の数の違いによる異体字、「灬」を横線にする異体字、「灬」を省略する異体字がある。

【局】「尸+句」の異体字が「局」よりも優勢。

【尿】説文解字では「尾」部に分類されている。

【居】説文解字には3つの字体が載っている。そのうち「足」に従う字について大徐と段注は字体が異なる。段注によればこれは小徐に依るものだという。
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2020年01月05日

字体変遷字典:【小】尖尚【尢】尤就【尸】尺尻尼

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【尚】説文では「八」部、九経字様では「口」部、康煕字典では「小」部に分類されている。九経字様では「小」の点が「丷」になるものを「説文」、「ソ」になるものを「隷省」としているが、後漢の隷書に両方の形がある。康熙字典では「ハ」の形。

【尺】漢の隷書の時代までは、「尸」の左ハライが上の横線まで達しておらず、下の横線と接している。南北朝時代には、「尸」の左ハライが上の横線まで達している。漢字整理案によれば字典体では「尸」には3種あり、「刷」では左ハライが一番上の横線に接し、「尺」では左ハライが一番上の横線と二番目の横線の途中から書かれ、「屋」では上から二番めの横線と接している。標準体ではこの三種を左ハライが一番上の横線に接する「刷」の形に統一したという。康煕字典の「刷」と「屋」を参考に掲載する。

【尻】漱石は「九」ではなく「丸」を書いている。
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2019年12月31日

字体変遷字典:【寸】尉尋尊導【小】小少


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【尉】偏は「尸」+「示」ではなく、「尸」+「二」+「火」だったらしい。
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2019年10月24日

字体変遷字典:【寸】対専封射将

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【対】「對」の略字。明治時代から使われていたらしい。説文解字には偏の下部を「口」につくる字体があるが、使われた例がみつからない。

【封】説文解字では「土部」に掲載されている。
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2019年08月31日

字体変遷字典:【宀】寮寵【寸】寸寺寿

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【寺】メモ書きで「土」の横線と「寸」の横線のどちらを長くするべきか迷うことがある。「土」の横線を長くすることが多いのだが、武威漢簡、漱石、太宰には「寸」の横線を長く書いた例がある。特に漱石は「寸」の横線を長く書く。太宰は「土」の横線を長くしたり「寸」の横線を長くしたり両方である。また漱石はたびたび草書の「寺」を書く。
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