2023年01月17日

字体変遷字典 【心】憾懇憐懲懸【戈】戊戎

jitai338-339.jpg

【憾】説文には不録で篆書では「感」を用いる。

【憐】康熙字典の心部の12画にある。日本の人名用漢字では13画、台湾では12画、香港では13画。

【懸】説文には不録で篆書では「縣」を用いる。

【戊】平安時代の字体は1画少ない。
posted by トナン at 18:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 字体変遷字典(大熊肇試作) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年11月02日

字体変遷字典 【心】憩憲憧憤憬憶懐

jitai336-337.png

【憲】通用字体では横線が1本少ないようだ。また縦線を略す俗字がある。

【憧】2010年に常用漢字に追加された字。それ以前は人名用漢字だった。

【憧】2010年に常用漢字に追加された字。
posted by トナン at 20:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 字体変遷字典(大熊肇試作) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年10月14日

字体変遷字典 【心】慧憎漫憂慾慮

jitai334-335.png

【憂】郭店楚簡、説文、康煕字典に「夂」のない異体字がある。草書の字体はなぜこうなるのだろうか。
posted by トナン at 17:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 字体変遷字典(大熊肇試作) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年09月19日

字体変遷字典 【心】愁想惰愉愈慨

jitai330-331.jpg

【惰】説文では「憜」の或体。「墮」「堕」を異体字とする字典もある。
【愈】JIS2004改正前は「愈」。「愉」と「愈」は異体字ではないようだ。
posted by トナン at 13:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 字体変遷字典(大熊肇試作) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年08月07日

字体変遷字典 【心】悼惇悲悶惑惧

jitai326-327.jpg

【惇】中国では「敦」を使い、五経文字に「敦同」とある。

【惧】2010年に常用漢字に加えられた。「懼」は異体字。夏目漱石は「危惧」と書き、太宰治は「危懼」と書いている。中国の簡体字は「惧」、繁体字は「懼」。
posted by トナン at 12:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 字体変遷字典(大熊肇試作) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年02月02日

字体変遷字典 【心】患悟悉悌悩

jitai322-323.jpg

【悟】北魏では「忄」の右の点を略すことがある。江戸期は「五」の一画目を略すことがあり、漱石も略した字体を書いている。

【悩】説文には女偏の字が載っている。干禄字書は作りの下部が「山」になっている。漢字整理案では旁の「ツ」の3画目と「凶」の「メ」が連結されている。異体字として「惚」を書くことが多い。
posted by トナン at 18:34| Comment(0) | 字体変遷字典(大熊肇試作) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年01月13日

字体変遷字典 【心】息恥恋恣悦

jitai318-319.jpg

【恥】「耻」は俗字とされている。どの例も旁は「心」にしては1画足りず、「止」か「止」の草書を書いているように見える。もしかしたら「恥」の方が俗字という可能性はないだろうか。「心」が旁にあるとこのような形になるのだろうか。他に「心」が旁にある例がみつからない。漱石が俗字の「耻」を使っているのにしびれる。
【恋】「戀」は旧字体だが、弘道軒には新字体しかない。
【恣】2010年に常用漢字に追加された字。
posted by トナン at 18:00| Comment(0) | 字体変遷字典(大熊肇試作) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年01月11日

字体変遷字典 【心】恐恭恵恒恨恕

jitai318-319.jpg

【恵】中国・台湾・香港ともに「惠」の字体で日本のみ「恵」を常用漢字とする。「惠」は日本では人名用漢字でJIS第二水準。弘道軒四号には「恵」しかなく、弘道軒三号には「惠」しかない。
posted by トナン at 08:58| Comment(0) | 字体変遷字典(大熊肇試作) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年11月21日

字体変遷字典 【心】怖怜恩悔恢恰

jitai316-317.jpg

【怖】説文の或体の字体。
【怜】干禄字書では「怜」を〈俗〉、「憐」を〈正〉とする。中国では「怜」・「憐」は「怜」に統合されている。
【恩】恩の中の「大」は「土」や「工」に変化する。
【恢】Jis2004で例示字体が改定される。改正前は「恢」。
posted by トナン at 16:57| Comment(0) | 字体変遷字典(大熊肇試作) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年10月03日

字体変遷字典 【心】快忽忠念怨怪

jitai312-313.jpg

【念】手書きでは「今」の下部が「二」になることが多い。
【怪】説文と見比べると異体字が干禄字書の字体になるのは理解できるが、「恠」は1画多いのではないだろうか。干禄字書は「恠」を〈俗〉としている。
posted by トナン at 10:59| Comment(0) | 字体変遷字典(大熊肇試作) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年09月29日

字体変遷字典 【心】忌志忍忘忙

jitai310-311.jpg

【志】睡虎地秦簡や郭店楚簡を見ると、上部は「士」ではなく「之」のように見える。隷書では上部は「士」ではなく「土」。明治の漢字では上部が「土」を標準とし、「士」を許容とする。文部省活字は上部が「土」。
【忍】「刃」の点の打ち方が色々ある。
posted by トナン at 09:20| Comment(0) | 字体変遷字典(大熊肇試作) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年09月27日

字体変遷字典 【彳】徽【心】心必応

jitai308-309.jpg

【徽】通(用)字体と正(統)字体で画数が1画異なる。弘道軒と太宰治は正字体を書いている。説文と康煕字典は「糸」部にあるが、「巾」に従う異体字がある。
【必】説文では「八」部、五経文字では「戈」部、康煕字典では「心」部にある。
【応】「應」の新字体。説文の大徐本には「言」に従う異体字があるが、段注本には掲載されていない。康煕字典には「心」に従う字の他に「疒」に従う字があり、「應」の本字とする。大徐本と同じように「言」に従う字も掲載されている。弘道軒に「応」はあるが「應」はないのは意外。
posted by トナン at 02:01| Comment(0) | 字体変遷字典(大熊肇試作) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年09月01日

字体変遷字典 【彳】微徴徳徹

jitai306-307.jpg

【微】甲骨、金文では「彳」がない。説文に「彳」がない字体が「人」部に載っている。漢代では「耳」または「月」を含む字体でそれが南北朝期にも残っている。
【徴】康熙字典、当用漢字表は現在の日本よりも1画多い。当用漢字字体表で1画減った。南北朝および唐の楷書は現在の日本と同じように1画少ない字体。
【徳】泰山刻石と説文の字体が異なる。
posted by トナン at 15:58| Comment(0) | 字体変遷字典(大熊肇試作) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年08月23日

字体変遷字典 【彳】得御循復

jitai304-305.jpg

【御】「止」と「山」はしばしば混同される。
posted by トナン at 15:20| Comment(0) | 字体変遷字典(大熊肇試作) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年08月18日

字体変遷字典 【彳】待律従徐徒

jitai302-303.jpg

【従】「從」の略体。説文では「从」は「相聴也」、「従」は「随行也」と意味を分けている。「從」の「彳」と「止」を合わせると「辵=辶」となり『異体字辨』に載っている「辶+从」の異体字が出来上がる。説文の大徐が「辶+从」の字体で、段注の字体が「從」の字体。

【徒】説文では「辵」部にある。「徒」の「彳」と「止」を合わせると「辵=辶」となり『異体字辨』に載っている「辶+土」の異体字が出来上がる。説文の大徐が「辶+土」の字体で、段注の字体が「徒」の字体。段注の見出しは「辶+土」の明朝体。
posted by トナン at 13:05| Comment(0) | 字体変遷字典(大熊肇試作) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年08月10日

字体変遷字典 【彳】往径征彼後

jitai296-297.jpg

【径】「彳」に「止」が付くと「辵」=「辶」になる。それが「逕」である。
【後】「彳」に「止」が付くと「辵」=「辶」になる。それが郭店楚簡、包山楚簡、説文古文、康煕古文の字体である。
posted by トナン at 03:29| Comment(0) | 字体変遷字典(大熊肇試作) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年07月20日

字体変遷字典 【弓】彊【彑】当彙【彡】形彦彩

jitai290-291.jpg

【彊】干禄字書と五経文字は「強」と「彊」を異体字とする。大徐は「強」と「彊」を別に掲載している。康煕字典は「強」「强」「彊」を別々に掲載している。陸軍幼年学校用字便覧は「彊」を「強」の通用字とする。大徐は「強」の字体だが、秦代、漢代も「强」の字体なのでもしかしたら大徐が誤りなのかもしれない。
【当】「當」の略字。「小」か「田」部に分類されることも多いが、本書では「彑」部に載せた。「當」の「口」と「田」の左の縦線をつなげる字体がよく書かれ、その字体を九経字様では「訛」とする。「当」は遅くとも明治時代には書かれていたようだ。
【彙】2010年に常用漢字に追加された。大徐では入力不能な部に載っている。
【形】五経文字は「形」を載せるが、陸軍幼年学校用字便覧は「形」を本字としている。
posted by トナン at 03:01| Comment(0) | 字体変遷字典(大熊肇試作) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年07月14日

字体変遷字典 【弓】弱強張弾弼

jitai288-289.jpg

【弱】大徐も五経文字も部首は「彡」。

【強】干禄字書と五経文字は「強」と「彊」を異体字とする。大徐は「彊」を別に掲載している。康煕字典は「強」「强」「彊」を別々に掲載している。陸軍幼年学校用字便覧は「彊」を「強」の通用字とする。大徐は「強」の字体だが、秦代、漢代も「强」の字体なのでもしかしたら大徐が誤りなのかもしれない。

【弼】陸軍幼年学校用字便覧では「白」を「因」としたものを本字としている。
posted by トナン at 17:39| Comment(0) | 字体変遷字典(大熊肇試作) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする