2014年03月15日

新刊『キチンと身につけたい人のための デザインの総復習。』共著(MdN)


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『キチンと身につけたい人のための デザインの総復習。』
佐々木剛士、 岩井ますみ、大熊肇=共著(MdN)

全5章のうち「[第3章]文字の総復習」を担当させていただきました。
2014年3月25日発売です。
増税前にどうぞ。

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2013年09月02日

2013年03月25日

『学校では教えてくれない! 国語辞典の遊び方』サンキュータツオ著


著者のサンキュータツオさんはお笑い芸人なんだけど、早稲田大学第一文学部卒業後、早稲田大学大学院文学研究科日本語日本文化専攻博士後期課程修了。文学修士。一橋大学非常勤講師。という経歴。文体論の研究をしている人。先日TBSラジオの「メキキの聞き耳」で漫才師の昭和のいるこいるの漫才の分析を聞いて感心しました。

辞書200冊をコレクションしているそうだが、先日これまたTBSラジオの「安住紳一郎の日曜天国」で、「本当の辞書のコレクターはこんなもんじゃない、5000冊持っている人がいる。この本の校正をしてくれた人だ。」というようなこと話していた。きっと境田稔信さんのことでしょう。
注文してまだ届いていないんだけど、たぶん面白いので先走っておすすめします。
推薦文を『舟を編む』の三浦しをん氏が書いているとか。

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2013年03月01日

字体についてのオススメの本や字典

字体についてオススメの本
    
※文字コードの本はボクが理解できないのであげていません。

オススメの字典
          

※「日本の古本屋」で検索するともっとお安いものがみつかるかもしれません。
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2009年12月29日

『ユリイカ』2010年1月号「特集*白川静」

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寄稿しました。
畏れ多いことでございます。
拙稿はともかく,白川さんと違う学派の方も寄稿されていて興味深いです。

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2009年06月25日

TrueType フォントパーフェクトコレクション(CDROM付)

Bitstream社製の欧文TrueTypeフォント、PostScript(Type1)フォントを500種収録しています。
WindowsとMacintoshに対応しています。

ただしフォント名が違います。
〈フォント名が違う例〉
Bembo→Aidine 401
Times Roman→Dutch 801
Gill Sans→Humanist 521
Frutiger→Humanist 777
Helvetica→Swiss 721
Univers→Zirich
(Optimaは収録されていないようです)

小林章さんによれば
書体デザインの業界で不思議なのは、文字のデザインをかりにそのまま盗用しても、名前さえ違っていればいちおう法律的には問題ない、ということです。名前は商標登録できるけど、字の形はできないと。(ドイツには書体デザインの登録制度があります)

だそうです。これはモラルの問題です。
できれば適正な対価を払ってオリジナルを購入したいものです。

なお、この本の初版から改訂3版には

フーツラという書体はバウハウスの影響を受けたデザインで、ドイツをイメージさせるといわれています。ユダヤ系の人たちが公用文書にフーツラを使うことがないのは、やはり1920年代の後半に生まれたこの書体が、ファシズムの時代を連想させてしまうからのようです。

という記述がありますが、この記述は誤りで改訂4版では該当部分の解説を削除し、お詫びを入れてあるそうです。
そのいきさつについては「Futura(フーツラ)はユダヤ企業に嫌われている?」の記事およびコメントをご覧下さい。

ビットストリーム社
ビットストリーム(Bitstream, NASDAQ:BITS)はアメリカ合衆国マサチューセッツ州ケンブリッジを本拠とするフォント製作会社である。1981年にマシュー・カーターとマイク・パーカーらによって創立された。商標上の理由により別名の下で「古典」フォントのライブラリーを構築し、それに加えて自身でも数々のフォントを開発してきた。(Wikipediaより)

お金があればライノタイプ社のFrutiger NextOptima Novaは欲しいですけどね。

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2009年05月03日

『活字印刷の文化史』

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ISBN978-4-585-03218-2

印刷史研究の最前線を切り拓く論攷を総結集。
室町期末から現代まで活字印刷四百余年の資料空間を渉猟して、新しい視軸を提起。
活字印刷文化の歴史を再編する。
2000年に刊行され大きな反響をよんだ柏書房『本と活字の歴史事典』の続編、堂々の刊行。

【共著篇別構制】
張秀民[訳]日野雅子/中国印刷史家張秀民自伝
大内田貞郎/「きりしたん版」に「古活字版」のルーツを探る
豊島正之/キリシタン版の文字と版式
鈴木広光/嵯峨本『伊勢物語』の活字と組版
小宮山博史/日本語の連綿体活字
宮坂弥代生/美華書館史考 開設と閉鎖・名称・所在地について
佐賀一郎/明治初期の近代的新聞が用いた木活字の特徴
劉賢国/韓国最初の活版印刷による多言語『韓仏辞典』の刊行とそのタイポグラフィ
孫明遠/二〇世紀前半期における中国人による「倣宋体」と「楷書体」の開発
内田明/築地体後期五号活字の出現時期と初期「アンチック」活字について
小形克宏/印刷文字から符号化文字へ

【設計】
外装/日下潤一
本体/小池和夫・大熊肇・府川充男

【編輯】
小宮山博史・府川充男

【版元】
勉誠出版

B5判512頁
定価=9800円+税
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2009年04月05日

『文字の骨組み―字体/甲骨文から常用漢字まで』大熊肇著

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本を上梓しました。
序文は府川充男さんに書いていただきました。
本の内容は、このブログに書いてきたようなことをまとめたものですが、ブログに書かなかった新しいネタも収録しています。

大熊肇[著] 府川充男[序] 彩雲出版発行
本体2000円+税 四六版 462頁 2色刷(資料編を除く)

日本図書館協会選定図書になりました。
『図書新聞』(第2924号 2009年07月04日号)に拙著『文字の骨組み』の書評が載りました。評者は小池和夫さんです。

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▲クリックすると拡大

正誤表

〈目次〉
序―府川充男 5
はしがき 13

第一章 骨組みの土台
字体って何? 24
正字体って何? 40
字体の三つのベクトル 54
仮名とは用法のことである 61
夏目漱石の字体 67
昔の日本人はどんな字体を書いていたか 75
文部省活字 90
当用漢字表 97
当用漢字字体表 112
旧字体って何? 114
当用漢字で書けない熟語 118
常用漢字表 124
人名用漢字 128
JIS漢字 164
「木」の縦線をハネたらバツなのか 179
部品の位置がかわる字 194

第二章 文字いぢり
さいたま市の「さ」 198
「葛飾区」と「葛城市」と「葛城ミサト」 200
左右に伸ばすのは一字に一カ所 204
吉田さんと𠮷田さん 206
斉藤さんと斎藤さん 212
高田さんと田さん 214
「著」と「着」はもともと同じ字 216
「にく」は音読み、では訓読みは? 218
右と左はなぜ書き順が違うのか 220
「尉」の「寸」は幅を示さない 226
朝日新聞の「新」はなぜ一画多い? 228
「言」は辛一族のみそっかす 232
「県、直、真」の曲げる、曲げない 234
『顔氏家訓』の著者に非難された字体 236
「宮」の口と口はつながる? 238
「保」の旁は「口+木」ではない 240
明朝体の起筆、収筆の角度 242
「隠」の字に隠された呪具 245
しんにょうの点はいくつか 247
しんにょうになり損ねた字 250
己・巳・已と已・以・㠯 253
「と」の書き順と筆脈について 257
歩兵の裏はなぜ「と」なのか 261
辰吉𠀋一郎の「𠀋」 267
ヒゲが生えた明朝体が好き 270
気の毒な当用漢字字体表 287
「わ」と「れ」の左側は同じじゃない 301
「秘」は由緒正しい誤字 306
略字ってどのようにできたの? 311
「会」は草書の字体 322
千年以上、略字が書かれてきた「塩」 324
「圓」はいかにして「円」になったのか 326
枦山南美ってなんて読むの? 328
渡邊の「邊」はいくつある? 330

第三章 資料編
『漢字要覧』の別体 339
『漢字整理案』の「許容体案」「漢字整理案の説明」 345
当用漢字表 357
当用漢字字体表 365
常用漢字表の字種の字体一覧 387
平仮名一覧表 409
片仮名一覧表 441
常用漢字表(本表の前の説明) 454

あとがき・謝辞 455
参考資料 460

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2009年02月13日

日本語活字ものがたり―草創期の人と書体

小宮山博史先生、渾身の著作。おすすめです。

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2008年04月05日

異体字の世界―旧字・俗字・略字の漢字百科

小池和夫著

すごい本なんだけど、限られたページに詰め込みすぎだよ。たぶん元の原稿は3〜4倍あったんだろうな。
そういうわけで初心者には少々親切じゃないかもしれないけど、内容はすこぶる濃い。お得なので是非読んでいただきたい。これをネタ本にして事例と図版を入れ、もうちょっと詳しい解説を入れれば数冊の本ができるだろう。
アマゾンに「著者の主張がない」という批評があったが、主張などなくてよい。まずは実例をあげることだ。その中から読者が考えれば良い。

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欧文書体―その背景と使い方

小林章著

グラフィックデザイナー必読。
この本に書いてあることを知らずに欧文の組版をすると大変な恥をかくことになる。
たとえばこのブログのタイトル「tonan's blog」のnとsの間の記号は略式なので印刷で使ってはならない。「’」←こういう形のを使う。(このブログのタイトルはテキストで、欧文の「’」を使うと文字化けしちゃうんでごかんべん)
書物の名前、美術作品の名前、劇の題名、外国語はイタリックにする。
など知らないと恥をかく情報が満載。
「ユダヤ人はフーツラを嫌う」とか「国家を象徴する書体がある」などという噂が都市伝説であることにも言及している。
なぜ今までこういう本がなかったのだろう。

posted by トナン at 22:26| 埼玉 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | おすすめの本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

組版原論―タイポグラフィと活字・写植・DTP

府川充男著。1996年に出版された伝説的な本。
著者によれば、
『組版原論』はそもそも『聚珍録』の「販促用パンフレットとして急遽制作されたものにすぎなかった」という。ところが販促すべき『聚珍録』が大幅に遅延したために、『組版原論』は一人歩きしてしまった。
のだという。
ここでカミングアウトするのだが、僕はクオーク・エクスプレスで、欧文と同じようにテキストボックスを作り、ジャスティファイされて字間が空くのをわずかにトラッキングをかけて詰める、ということをしていた。この本を読むまでクオーク・エクスプレスでベタ組みができなかった。テキストボックスの行長を文字サイズの整数倍にする、ということに気づかなかったのだ。
『組版原論』には組み見本に
莫迦な編輯者や無智なデザイナーと仕事をするくらいなら昼寝をしていた方がよい
という例文があるが、文字通り僕は「無智なデザイナー」だったのだ。この例文に反発する人もかなりいただろう。それもあってかこの本は「現象」にまでなった。当時、ネットで知り合った同業者と待ち合わせて「文字と組版を考える会」に行ったのだが、顔を知らない。そうしたら待ち合わせの相手が「じゃあ目印に『組版原論』を持ってます」って……そんな風だった。
この本が品切れになって久しいが、売れた本なので古書で簡単に手に入る。ただし価格は定価の3倍から4倍だが。まだ読んでいない人は図書館で借りてでも読んで欲しい。

posted by トナン at 17:55| 埼玉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | おすすめの本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月04日

聚珍録 圖説=近世・近代日本〈文字―印刷〉文化史(全3巻)第一篇 字體・第二篇 書體・第三篇 假名

府川充男撰輯 三省堂

府川充男さんが6年間、ほとんど毎日、国立国会図書館などに通って集めた、近世・近代日本印刷史、字体・書体・仮名研究の集大成。本書は活字の字体・書体・組版の研究から、現在のデジタルフォントの設計にまで示唆を与える3巻構成の大冊で、幕末から昭和期に至る日本の活字(漢字・仮名・約物類を含む)字体・組版の歴史を、三千点を超える豊富な図版をもって余すところなく論じた、この分野では初めての通史であり図鑑であって、近世・近代日本印刷史関係の定説を全面的に書き換えるものである。

10年間心待ちにしていた書籍である。
予価15万円と聞いていたが、発売された価格は4万5000円。これは助成金が使われているからだ。超おトクだ。
府川さんの名著『組版原論』は、在庫切れになって久しいが、今は古書として定価の3倍から4倍で取引されている。
この書物も在庫切れになった後はいくらの値がつくか。
在庫も少なくなっていると聞く。まだお持ちでない人は急いで買うべきだ。個人で買えない人は近所の図書館にリクエストしましょう。

posted by トナン at 20:33| 埼玉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | おすすめの本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする