2009年05月06日

渦浦運雲営影映栄永泳英

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【浦】唐代正字では旁の「用」の左上の部分が空いている。これは説文解字の篆書の例示字体がそうなっているから。康煕字典は篆書の字体に倣っていない。
【映】通用字体では旁にはくさかんむりが付く。
【栄】通用字体では「木」の左右を払わない。払うのは単体の「木」の字くらいである。楷書では左右に伸ばすのは1字に1カ所というのが伝統になっている。この字の場合は冠が左右に伸ばす部分。だから「木」は払わずに止めることになる。
【永】唐代楷書は最後の2画を1画で書く。
【英】通用字体ではこのような字体で書くのが一般的。
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2009年05月02日

院陰隠韻右宇羽雨

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【陰】通用字体ではほとんどの場合上記の表のような字体で書く。
【隠】篆書で旁にあった「工」は紀元前にはすでに略されている。通用字体にはおおむね3つの字体がある。
【韻】通用字体では「口」は「ム」の形になる。
【羽】通用字体では最終画の点を止める。これは次に書くものの位置による。
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2009年04月28日

稲芋印員因姻引飲

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【稲】「旧」というのは「臼」の草書の形。
【員】通用字体では多くの場合「口」は「ム」の形になる。
【因】通用字体では多くの場合「大」が「工」や「コ」の形になり、「大」を書くのは少数。「大」を書いたとしても右払いは止める。常用漢字、唐代正字、康煕字典は「大」を払っているが、四角に囲まれた中で右払いを書くセンスは信じがたい。
【姻】旁の「因」の中の「大」を常用漢字では払わずに止めている。康煕字典では窮屈な中でも強引に払っている。
【飲】「食偏」の手書き字体と康煕字典の字体の差は典型的。この字は字源的には「食偏」ではない。
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2009年04月27日

遺医井域育一壱逸

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【医】江戸時代になるともっぱら略字の「医」が書かれる。
【域】通用字体では「口」は「ム」の形に書かれる。
【育】の本字は「毓」でこれは出産する姿。「育」は「子」を逆さにしたものの下に肉片をつけたもの。
【壱】「壱」は「壹」の草書からできた字体とおもわれる。
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2009年04月26日

易為異移維緯胃衣違

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【易】通用字体は「日」の最終画を書かない。
【為】常用漢字と通用字体は同じ字体。この字体は中国の南北朝の頃から書かれている字体。
【異】甲骨文、金文などと比べると説文解字の字体がおかしい。
「異」は説文解字の字体に基づき、「与える」という意味の字の中に両手があって「両手で与える」→「分ける」→「別にする」→「異なる」という風に説明されてきたのだが、甲骨文や金文が発見されると、これは「仮面を被った人が両手を挙げている姿」であり「通常の人とは異なる」ことを表すと解釈されるようになった。説文解字の字体には人物の首がないのだ。
説文解字のおかしな字体に倣ったのが正字体で、甲骨文、金文の字体を継ぐのが通用字体。日本でも鎌倉時代ぐらいまではずっと通用字体が書かれている。江戸時代になるともっぱら「己」の下に「大」を書く略字が書かれるようになる。この略字は「異」の草書から発生したものである。
【維】通用字体でも正字体でも「糸」の下部は「小」よりも点を横に3つ並べた字体のものが多数。
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案以位依偉囲委威尉意慰

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【案】左右に伸ばすのは1字に1カ所にするのが書き文字の伝統。この字の場合は「女」の横線だけを伸ばして「うかんむり」「木」の横線を狭くし「木」の左右の払いは払わずに止める。「うかんむり」の点と「女」の第1画は一緒に書く。
【委】通用字体では、左右に伸ばすのは「女」の横線だけ。「禾」は払わない。
【意】正字と康煕字典では第1画は横線。
【慰】康煕字典で「尉」と「慰」の字体が異なる。
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2008年05月23日

亜哀愛悪握圧扱安暗

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【亜】常用漢字の字体は江戸時代に頻繁に使われていた字体。
【愛】通用字体は「心」の最終画と「夂」の第1画をつなげて書く。
【悪】通用字体では「西+心」の字体が多く書かれるが「惡」の字体も書かれる。これは顔之推の『顔氏家訓』「書証篇」にも載っている異体字。常用漢字の字体は手書きでは中国の宋代、日本の鎌倉時代に使用例が見られるが、多くはない。
【安】通用字体では「うかんむり」の点と「女」の第1画を一体で書く。
【暗】康煕字典では「音」の第1画が横線。
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