2023年09月09日

夏目漱石の文字遣い 『こころ』手書き原稿289

夏目漱石の『こころ』の手書き原稿の復刻版(岩波書店)を手に入れて、字体を検証しているところなのですが、漱石独特の文字遣いや当て字も興味深いので、気がついたものをアップします。
※仮名遣いは現代仮名遣いにします。

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「何か為ていた所」

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「し」に「為」を当てている。
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2023年09月07日

夏目漱石の文字遣い 『こころ』手書き原稿287

夏目漱石の『こころ』の手書き原稿の復刻版(岩波書店)を手に入れて、字体を検証しているところなのですが、漱石独特の文字遣いや当て字も興味深いので、気がついたものをアップします。
※仮名遣いは現代仮名遣いにします。

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「何っちが」

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「どっちが」に「何っちが」を当てている。


「何方が」

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「どっちが」に「何方が」を当てている。

同じ「どっちが」に同じ原稿用紙で「何っちが」と「何方が」の2種類を当てている。
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2023年09月06日

夏目漱石の文字遣い 『こころ』手書き原稿277

夏目漱石の『こころ』の手書き原稿の復刻版(岩波書店)を手に入れて、字体を検証しているところなのですが、漱石独特の文字遣いや当て字も興味深いので、気がついたものをアップします。
※仮名遣いは現代仮名遣いにします。

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「縁喜でもない」

こころ2・277-1.jpg

現代なら「縁起」とするところを「縁喜」としている。
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2023年09月04日

夏目漱石の文字遣い 『こころ』手書き原稿266

夏目漱石の『こころ』の手書き原稿の復刻版(岩波書店)を手に入れて、字体を検証しているところなのですが、漱石独特の文字遣いや当て字も興味深いので、気がついたものをアップします。
※仮名遣いは現代仮名遣いにします。

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「入らっしゃると」

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現代なら「いらっしゃる」とするところを「入らっしゃる」と書いている。
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夏目漱石の文字遣い 『こころ』手書き原稿251

夏目漱石の『こころ』の手書き原稿の復刻版(岩波書店)を手に入れて、字体を検証しているところなのですが、漱石独特の文字遣いや当て字も興味深いので、気がついたものをアップします。
※仮名遣いは現代仮名遣いにします。

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「余所で喰わずに」

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現代なら「よそ」または「他所」とするところを「余所」と書いている。


「卓布」

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「テーブルクロス」に「卓布」を当てている。
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2023年09月03日

夏目漱石の文字遣い 『こころ』手書き原稿237

夏目漱石の文字遣い 『こころ』手書き原稿237

夏目漱石の『こころ』の手書き原稿の復刻版(岩波書店)を手に入れて、字体を検証しているところなのですが、漱石独特の文字遣いや当て字も興味深いので、気がついたものをアップします。
※仮名遣いは現代仮名遣いにします。

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「十年立っても二十年立っても」

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現代なら「経っても」とするところを「立っても」と書いている。
posted by トナン at 18:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 文字あれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年09月02日

夏目漱石の文字遣い 『こころ』手書き原稿228

夏目漱石の『こころ』の手書き原稿の復刻版(岩波書店)を手に入れて、字体を検証しているところなのですが、漱石独特の文字遣いや当て字も興味深いので、気がついたものをアップします。
※仮名遣いは現代仮名遣いにします。

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「徐々」

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「そろそろ」を「徐々」と書いている。
例)徐々帰りませう。
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夏目漱石の文字遣い 『こころ』手書き原稿208


夏目漱石の『こころ』の手書き原稿の復刻版(岩波書店)を手に入れて、字体を検証しているところなのですが、漱石独特の文字遣いや当て字も興味深いので、気がついたものをアップします。
※仮名遣いは現代仮名遣いにします。

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「透き徹る」

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「透き通る」を「透き徹る」と書いている。
posted by トナン at 15:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 文字あれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年08月30日

夏目漱石の文字遣い 『こころ』手書き原稿197

夏目漱石の『こころ』の手書き原稿の復刻版(岩波書店)を手に入れて、字体を検証しているところなのですが、漱石独特の文字遣いや当て字も興味深いので、気がついたものをアップします。
※仮名遣いは現代仮名遣いにします。

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「幾何」

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「幾ら」を「幾何」を書いている。
例)幾何本を読んでも


「所為」

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「せい」に「所為」を当てている
例)思う所為でしょう
posted by トナン at 13:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 文字あれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

夏目漱石の文字遣い 『こころ』手書き原稿196

夏目漱石の『こころ』の手書き原稿の復刻版(岩波書店)を手に入れて、字体を検証しているところなのですが、漱石独特の文字遣いや当て字も興味深いので、気がついたものをアップします。
※仮名遣いは現代仮名遣いにします。

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「比(此)」

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「此」と書くべきところを「比」を書くことがある。
ちゃんと「此」を書くこともある。
誤字なのだろうか?
posted by トナン at 12:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 文字あれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする