2025年04月19日

字体変遷字典 392−401頁

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【旺】2010年(平成22年)に常用漢字表に追加された。「暀」を異体字とする資料がある。
【昆】1981年(昭和56年)に当用漢字表外から常用漢字表に追加された。

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【昇】説文不録で新附で取り上げられた字。南北朝よりも前の使用例が見つからないので説文で不録になるのも頷ける。説文新附の字体に従った例が見えない。
【昌】説文の時代の前後を見ても説文と同じ字体がみつからない。九経字様は説文の字体に従って下の「日」の左上を空けている。
【明】説文解字と康煕字典で秦篆と古文の字体が逆。岩田母型製造所は「月」の横線が縦線に接していない字体を旧字体、横線が縦線に接している当用漢字字体表の字体を新字体と認識していたようだ。
【映】説文不録で新附で取り上げられた字。南北朝よりも前の使用例が見つからないので説文で不録になるのも頷ける。

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【春】説文の字体は春秋の金文にほぼ合致している。説文の字体「萅」が漢代には「春」になるが、なぜこの字体になるのか不明。「萅」と「春」は別系統の字体なのかもしれない。

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【昧】2010年(平成22年)に常用漢字表に追加された。
【晦】JIS2004(JIS X 0213:2004)で例示字体が「晦」から「晦」に変更された。
【晃】「晃」と「晄」は文字の部品の位置が異なる「異構」や「同用字」といわれる関係の字。「晄」は説文解字の字体。康煕字典では「晃」と「晄」を同字としている。
【晒】説文解字では「晒」は不録で「曬」を「暴也」としている。康煕字典には「晒」の項目に「『字彙補』興曬同」とある。大陸中国では「曬」を使わず「晒」だけを使っており意味は「冷遇する」だ。

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【書】「書」は本書が参照している『JIS漢字字典』では「日」部に分類されているが、他の字典にはに「曰(いわく・ひらび)」部に分類、「聿(いつ・ふでづくり)」部に分類、「日・曰」を一緒にした部首に分類、と4種類の分類がある。説文解字は「聿」に分類、康煕字典は「曰」に分類、五経文字は「又」に分類している。五経文字は「聿」を手で筆を持つ形とし手を「又」と解釈して「又」部に分類したのだろう。
【晦】JIS2004で例示字体が「晦」から「晦」に変更され、画数が一画増えた。
【景】「京」の「口」を「日」にした字体が多く見られる。
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2024年03月30日

字体変遷字典362―371

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【掃】説文には不録で、篆書では「埽」を使う。干禄字書では、「掃」を〈通〉、「埽」を〈正〉とし、異体字の扱いにしている。
【捻】2010年(平成22年)に常用漢字表に追加された。


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【揃】JIS2004で例示字形が改定された。改定前の字形は「揃」。


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【搭】1981年(昭和56年)に当用漢字表外から常用漢字表に追加された。
【携】『教育上より見たる明治の漢字』では「攜」を親字として「携」と「擕」を異体字としている。『陸軍幼年学校用字便覧』では「携」を親字として、「擕」を同字、「攜」を本字としている。
【搾】中国では木偏の「榨」を使う。ほとんど使われた形跡のない字。いつできた字なのだろう。


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【搬】説文解字では「搫」の字体で「搫護不正也(搫護とは正しくない意である)」とあり、現在の「搬」とは意味が異なるので、別字種とするべきかもしれないが、参考のために掲載した。
【摸】「摹」とは部品の位置が変わる動用字(移構)の関係にあり、意味も同じだが、漢和辞典や康煕字典では別字として掲載しており、書道字典では異体字として掲載している。
【摺】JIS2004で例示字形が「摺」から変更された。
【摘】「擿」を異体字として扱っている字典もあるので、参考として掲載する。


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【摯】2010年(平成22年)に常用漢字表に追加された。
【撰】JIS2004で例示字体が「撰」から「撰」に変更された。
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2024年03月02日

字体変遷字典036

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【抹】1981年(昭和56年)に当用漢字表外から常用漢字表に追加された。
【拉】2010年(平成22年)に常用漢字表に追加された。『教育上より見たる明治の漢字』に「拉」の字形が掲載されているが、「拉」の字種としてではなく「将」の異体字(許容字)としての掲載。
【挙】説文解字、五経文字には手部に掲載されているが、康熙字典には臼部に掲載されている。
【挟】1981年(昭和56年)に当用漢字表外から常用漢字表に追加された。
【拳】2010年(平成22年)に常用漢字表に追加された。

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【拶】2010年(平成22年)に常用漢字表に追加された。
【拭】2010年(平成22年)に常用漢字表に追加された。
【挑】1981年(昭和56年)に当用漢字表外から常用漢字表に追加された。
【挨】2010年(平成22年)に人名用漢字から常用漢字表に追加された。
【挫】2010年(平成22年)に常用漢字表に追加された。

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【挿】1981年(昭和56年)に当用漢字表外から常用漢字表に追加された。
【捉】2010年(平成22年)に常用漢字表に追加された。

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【掛】中国では「掛」は使わず「挂」を使うようだ。日本でも「挂」を使っていたが、江戸時代からは「掛」が使われ始める。干禄字書では「掛」を俗、「挂」を正としている。漱石は「卜」ではなく「戈」を書いているが、このような異体字があったのだろうか?
【掘】漱石は「堀」の字体を書いている。
【捲】JIS2004で例示字形が変更、画数も1画減った。
【控】「扌+口」の異体字があったらしい。
【採】現代中国では「採」を使わず「采」を使う。干禄字書は「採」を通、「采」を正としている。「采」は2010年(平成22年)に常用漢字表に追加された。「採」「采」共に常用漢字だが、常用漢字表に載っている読みは「採」は「サイ・とる」だが「采」には「サイ」しか載っておらず、「とる」は常用外の読み。

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【据】1981年(昭和56年)に当用漢字表外から常用漢字表に追加された。常用漢字表に音読みが載っていない字。
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2024年01月06日

字体変遷字典 p.342–351

夏目漱石『こころ』の自筆原稿を資料に加えました。

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2023年11月10日

夏目漱石の文字遣い 『こころ』手書き原稿876

夏目漱石の『こころ』の手書き原稿の復刻版(岩波書店)を手に入れて、字体を検証しているところなのですが、漱石独特の文字遣いや当て字も興味深いので、気がついたものをアップします。

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「明白さまに」

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「明白さまに」を「あからさまに」と読む。



「調戯ひ」

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「からかい」に「調戯ひ」を当てる。
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夏目漱石の文字遣い 『こころ』手書き原稿871

夏目漱石の『こころ』の手書き原稿の復刻版(岩波書店)を手に入れて、字体を検証しているところなのですが、漱石独特の文字遣いや当て字も興味深いので、気がついたものをアップします。

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「眼を睜る」

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現代なら「眼を瞠る」とするところを「眼を睜る」と書いている。
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夏目漱石の文字遣い 『こころ』手書き原稿864

夏目漱石の『こころ』の手書き原稿の復刻版(岩波書店)を手に入れて、字体を検証しているところなのですが、漱石独特の文字遣いや当て字も興味深いので、気がついたものをアップします。

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「箇人」

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現代なら「個人」とするところを「箇人」と書いている。
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2023年11月05日

夏目漱石の文字遣い 『こころ』手書き原稿832

夏目漱石の『こころ』の手書き原稿の復刻版(岩波書店)を手に入れて、字体を検証しているところなのですが、漱石独特の文字遣いや当て字も興味深いので、気がついたものをアップします。

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「不断の通り」

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現代なら「普段の通り」とするところを「不断の通り」と書いている。
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